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表札の少年院という文字の金の輝き傍は森かも すれ違う車の色は深紅にてハンドルにぎる手のみ見へけり http://www.geocities.jp/mfta29/akubi.html



夏の朝の暗い空に



ヤマナラシが揺れていて





それの陰を燃えるような
 ....
真っ白きタイルの床に落したる黒きメガネのこちらを向きぬ 高速の高架と高架の間より降り来る雨を見上げてをりぬ 春日さす畑の瓶の水に浮く雀の遺骸青き空かな 長雨に猫も畳も冷ゆるかな里の離れのネット重たく 淋しさやスズカケノキの鈴の空 歩むうち瞼閉じたる冬日かな ぎいという音も絶えたる冬日かな クレーン車のフック空荷で巻き上げられ冬の日暮れの月に届きぬ 沸かし過ぎた珈琲に冷めた珈琲足してすするすする深夜淋しさなし 私はある国際犯罪組織の一員である
バスで移動中、バスから転落し、組織のリハビリセンターで
再起を賭けた治療を受けていた

「えらく簡単に完治しましたね」

若くて美人だがその物言い、しぐさ ....
太いがそれだけの腕である
誰かがしがみついた腕である
ふたつ浸ければ
たいそうお湯のあふれる
腕である
冬の夕暮れは早い
福岡でも

5時を過ぎれば
西鉄ストアーの前は女たちでざわめく
自転車で
徒歩で
女たちがやって来る
バスからも降りてくる

たまに
おっさんもいるけど
ほと ....
生後三ヶ月を風呂につける

いきていやがる
いきていやがる

生後四十七年が
血の繋がらない孫のようなもんを
ゆにつける

あくびしやがる
いねむりしやがる
はねやがる
うりの ....
その春は{ルビ野上=のあげ}の浜も光満ち風の最中に君はわらひぬ 大人とはいえどもひっつき虫まみれ可愛らしいと見惚れたりけり この頃は寂しさなどは感じざり想い出に生き始めたるかも 瓶に鉢にポトスは生を渡しけり窓に風なき秋の{ルビ朝=あした}の 庭より白猫の帰り来るもう秋 夏終わる紙幾枚か燃えながら 扇風機止めて静まる夜更けかな 幾枚か光る瓦や夏の月 大抵の車は白き色にして街も大概白き夏かな カーテンの裾の隙間に見ゆる風桜桃の実は食べ尽くしたり 葉桜の枝下に濃き影のある人気の無さよ海の寂しさ 暗雲の狭間に白雲がある お前の乳首がちょうどよかった 思ひ出の少なき恋を庇ひ庇ひ青き月夜の古き浜辺へ
石瀬琳々さんのA-29さんおすすめリスト(57)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- A-29短歌4*10-2-4
山道- A-29短歌1*08-8-27
♪あくび- A-29自由詩3*08-7-24
異国にて- A-29短歌4*08-6-24
- A-29短歌3*08-5-12
青空- A-29短歌3*08-4-13
- A-29短歌2*08-3-25
冬空- A-29俳句2*08-3-10
冬日3- A-29俳句4*08-3-5
冬日- A-29俳句4*08-2-27
- A-29短歌4*08-2-16
冬季深夜- A-29短歌3*08-2-1
- A-29自由詩2*07-12-20
- A-29自由詩3*07-12-20
夕暮れ- A-29自由詩1*07-12-13
三ヶ月- A-29自由詩7*07-11-17
影_八- A-29短歌1*07-10-31
湖心_十- A-29短歌2*07-10-19
湖心_五- A-29短歌3*07-10-17
蔓と葉- A-29短歌2*07-9-27
もう秋- A-29俳句1*07-9-5
燃焼- A-29俳句3*07-9-2
夜更け- A-29俳句5*07-8-31
- A-29俳句1*07-8-27
夏始まる- A-29短歌5*07-5-18
隙間- A-29短歌2*07-4-30
遠の海- A-29短歌3*07-4-23
春が長い- A-29俳句3*07-4-22
春に厭いて- A-29俳句4*07-4-21
思い出- A-29短歌5*07-4-20

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