すべてのおすすめ
17歳
死ねたら
きっと、綺麗な死に方だと思う
儚く、脆く、意味もなく
きっと、素敵な死に方だと思う
未来を悲しまれ
可能性を悲しまれ
17歳
死ねたら
きっと、 ....
大切なのは忘れたもので
必要なのは失ったもの
私の欺瞞に笑顔で答えた君は
きっと聖者なんだろう
だけど私に必要なのは
どろどろとした、気味の悪ささえ感じる
君じゃな ....
はちがつようかのその下には
あのひとの死体がうまってる
わたしの夏が赤いのは
夏があのひとをうばっていったから
わたしの夏が暑いのは
夏があのひとのねつをうばっていったから
はちが ....
黒い兎が哂う満月の夜
誰一人いない 独房
何をすれば、出してくれる?
何を引き換えに、愛してくれる?
涙は滴り落ち
黒い大地は流された涙の為の器官のように
白く侵食する朝焼けの ....
寝息をたてる合間にも
世界に溢れるレッドサイレン
今日も誰かが死んでいく
通勤ルートの途中でさえも
交番の死亡事故数は死を感じさせている
日常に溢れる死の気配
瞬く間に命を奪われる ....
酸化鉄の黒で
綺麗に染まっている部屋の片隅
赤黒い肉塊を抱いて
愛していると一人呟いた
僕の人差し指をそっと
温もりの失われた君の唇に触れて
君の人差し指をそっと
僕の唇にあててサイ ....
寂しい亡骸を一人抱いて
浜辺を歩いて一回忌
君よりも一つ多くの夏を知り
君のいない夏をまた一つ多く知った