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ぼくは詩人
時は自然に過ぎ
自然が時を過ぎ去っていく
今日もまた
朝の散歩をしていると
ほととぎすに出会いました
高い木の枝に止まったまま
ただじっと
遠くを見つめて
....
そのときあたしたちはデニーズにいて
いっとくけど詩には結構本気のほうだとおもってた
「智恵子抄をよめばなにもかもわかるのかもしれない」
とおにいちゃんがいいはじめた
最近好きな女子 ....
その男は
昼過ぎまで寝ている
仕事はしていない
その男は
病気を患っている
統合失調症だ
その男は
一見普通に見える
病人には見えない
その男は
....
あなたがあまりにも大きく樹をゆらしたので
花びらが落ちているのだった
色とりどりのかみふぶきに混じって
潔白な白がくるりまっているのだ
地上ではパレード
美しくなった出会いと別れへの ....
ぼくは詩人
広大なマクロの世界
繊細なミクロの世界
今日もまた
朝の散歩をしていると
窓枠に出会いました
ガラスはなく窓枠だけ
両手で持ち上げ
そこから見えるさまざまな ....
雨を避けながら私は歩いている
傘に守られて私は歩いている
円形の
ぽっかり浮かぶその空間で
私は世界を眺めている
雨粒が傘の端から端から
あふれるように流れている
それは本来私の上に ....
宇宙は一秒間に四〇〇〇キロ
膨張している説がある
そう今まさに
宇宙はなお一定のものすごいスピードで
成長している
何故こんなに成長しているのだろうか
そして一体い ....
11月22日午前3時08分
お母さん あなたが逝った夜
空にはぽっかり月でした
今 あなたの死に顔に口づけします
冷たい頬よ
べにをさせ
あなたの面(おもて)に
私たちの涙が落ちそう ....
告白します。
ぼくは詩の書けない詩人なんです。
歌わず
炎の中の薔薇のように燃えもせず
気の抜けたペリエのような者に過ぎません
涙でいっぱいになった空から
雫が落ちてくるのを見なが ....
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