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風が、終わり
雨が、終わったときに
はら、と
静かなる宙を濡らす、桜の
一枚
また、一枚、の
美しい震えの方法を
耳打ちされたおんなが
ふと、拭えば
桜で濡れた指先


 ....
秋になっても
ずっと忘れそびれていた少年を
冬へ、冬へと
ぽろぽろ棄てるころ


秋だったのに
冬へ、冬へと
粗樫の木から少年の証拠が
呆気なく消えるころ
 ....
山本 聖さんのA道化さんおすすめリスト(2)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
喪春- A道化自由詩1006-4-21
少年少女の閉塞- A道化自由詩605-12-18

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