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三月も残り僅かとなり
ほころびかけていた桜の花も
一輪また一輪と開き始めてきました
桜の花が満開となり
その花が散り始めると
思いだす事があります
由美子姉さんとは実家も近所で ....
いつの頃だか忘れたまだまだ世界は光に満ち溢れていた
毎日毎日学校が終わり家へと向かう帰り道
道端に無造作に転がる石ころ
歩道と道路の境目ブロックの下からしぶとく顔を覗かせる名も知ら ....
今オバァちゃんが食べ残した
お頭付きの鯛が天に昇っていきます
片身が無いので泳ぐ事も侭ならず
さりとて
昇っていくには
残った片身が重過ぎて
潤んだ瞳を
ますます潤ませ
静かに ....
ざくっ ざくっ
と泥田に鍬を入れながら
陽平さんは鼻歌を口ずさみます
佐知子さんもその横で
一緒に歌います
収穫期二人は
毎日ここへやってきて
泥と格闘します
水を抜き
灰色に ....
暗闇に
四方を囲まれた
街を
少年は
ひたむきに駆ける
羽ばたきにも似た
その足音が木霊する
闇は
巨大な壁のように
しかし
実態を現さないまま
少年の
行く手に立ち塞がる ....
見上げる空に
星は無い
町の空は
寂しさを忘れる為に
いつまでも いつまでも
見える範囲を
照らし続ける
照り続ける事が優しさで
見えなくなると
その優しさも届かなくなる
....
とんとん とんとん
リズムに合せてお野菜きざむ
今日のメニューは何にする
あなたを想う一人のキッチン
思い浮かぶは昨夜の出来事
包丁持つ手に力が入る
玉葱一つ微塵に ....
水在らあらあさんの川口 掌さんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
さ_く_ら
-
川口 掌
自由詩
18*
07-3-26
帰り道
-
川口 掌
自由詩
5*
07-3-24
天に昇れば
-
川口 掌
自由詩
19*
07-3-4
蓮
-
川口 掌
自由詩
8*
07-3-4
闇を抜けろ
-
川口 掌
自由詩
9*
07-3-3
星に
-
川口 掌
自由詩
14*
07-3-1
召しませ
-
川口 掌
自由詩
5*
07-1-30
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