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文化村通りを

僕は歩く

散開する人々

人々

人々

人々の群のなかを

自分を縫いつけるように

錯綜して

目的は

失せもの

探しもの

買い ....
 車は走る。

酒などなめる程度にしか口にしていないのに、なぜか疼痛があたまにしつこくこびりついている。
ウインカーの点滅音。
そのメトロノーム。運転手はハンドルを大きく右に切った。
ゆるや ....
心の中に一つの頑健で豪奢な台座をこしらえてある

それはいつ頃造ったものか忘れてしまったが

確かなことはその台座は心の中のどこよりも高くに設置したもので

僕という人間は多聞に洩れずあま ....
街灯で出来た僕の影を、後ろから出てきた新しい僕の影が追いかけ、でもけして追い越すことが出来ないでいるのを見ながら、僕はオレンジ色の夜道を歩いていた。
家までの道のりを歩いてきてここまで何分くらいの時 ....
動物園通りっての繁華街の中にあって

ちゃちなアーチに書かれてる

この通りの中には

きっと

けもののような夜に流されたおっさんたちがひしめきあって

わさわさ

わさわさ ....
僕が川面に平坦な表情を映して

都会の水は緑色してて、細かい、本当に細かい小さなたくさんの滓を

とかしこんで

混ぜ込んで

漂わせて

気が向いたらめちゃくちゃに掻き回している ....
僕は

ここに居ただけ

ここにそのまま居たい

この姿勢で

もたれて

この角度で

かすめ見て

そして

欠伸とかを

して

緑色のいっせんぶんのいち ....
12月に雨は

不意に止み

突然降り出し

しかし僕は夏のさなかとかわらず

鬱蒼とした森の奥の洞窟

その奥の方へ

ぼんやりと

歩く

黄色い毛並みの蜂蜜熊のよ ....
窓際に
置かれた
書棚

その窓はすりガラスで
鉄線が格子状にガラスの中に張り巡らされている窓で
北側の壁にはめ込まれている

僕の腰ぐらいの高さの書棚の上には

郵便物用の ....
冬が秋に流れ込むとき

夜に長い雨が降って

切れ味の鈍い刃物みたいなつめたさの水が

体と体の間に滔々と流れた

僕はとある地方都市の道の真ん中で生まれて

都市計画がめずらしく ....
亜熱帯
別世界
スコール
気狂いじみてるホンコンヤン
偽物の時計
黒土色の手のひらの中で時間を流し続けてる
屋根の壊れた二階建てバス
頭のてっぺんをかすめるネオンサインネオンサインネオン ....
ビオラとフィドル
天体になって雨上がりの夜に浮かべ
おれは酩酊状態馬の夢鹿を数えて眠ります
背の高い茂み
オーキードーキーとマンマミア
クロスロードブルースとシュガーマグノリア
息を凝らし ....
雨滴が窓に流れて

十月の始めの夜

よく揺れる電車

じつはもう雨はやんでいる

急行から乗り換えます

タウン オブ エタニティ ハッピーで

今僕の家は高井戸

巨大 ....
冬の中のジャングルジム
僕登り
君降りる
色とりどりの鉄パイプをカサカサの手で握って
きのうは一晩中雨が降っていたので
手のひらが濡れるよ
嗅げば鉄のにおいがする
僕はとりあえず天辺まで ....
走るスピードを刻むように
街の広葉樹に遮られ明滅する
青と黄色ときみどりの
太陽の光を
めちゃくちゃに掻き回して
そいつをたっぷり指にとって
瞳をぬりつぶそう
たちまち涙が溢れだして
 ....
街路灯に照らされた千万粒の雨は透明で

幾条もの細い線が夜のアスファルトに吸い込まれる

上目遣い

僕は小さな赤いアーケードの下でそれを眺めていて

耳には降り始める雨の湿ったにおい ....
ちいさなひかりが
あたたかな狭い部屋に点れば

冷たい空気を一息に吸い込んで青く爆発する

四本のシッポ銀色に流れて

吹き出している細かな塵は

ヘッドライトに照らされるまま延びて ....
タイプする

昼下がりのオフィスで僕はタイプする

思考の変遷を変換して銀鱗として

この僕が座っているらしい聞くところによると青いらしい地球というものは
太陽からの十月秋の日射し ....
太陽が落ちかける頃
森の中で
ベンチに君と座った
今年最初の蝉の鳴き声
そこで聞いたんだ
月が霞んで見えた


高すぎるビルに囲まれた場所
誰もいない場所をさがして
ベンチに君と座 ....
暑さ蒸し返し始めた

暑さ

黒いパーカの袖は汗に湿って

そして子供の頃にも一度感じたことのある憂鬱またやってきた

しずめつづけられる

意識の基礎がそれに塗りこめられて息がし ....
水在らあらあさんの水町綜助さんおすすめリスト(80)
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