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意識が
眠りに向かう中
蝉の声が
ぐるぐるまわっていた
夏の匂いと
消毒液の匂い
まざりあう瞬間を
壊してしまうかのように
ぐるぐると
蝉の声は
わたしの上に
おりてきた
....
きらきらをかんじるものは
たくさんあって
様々なものが
息をひそめているのだけれど
それらの共通点を
ひとつあげるならば
生命のうつくしさに
あふれているということ
光りかがや ....
眼の前にひろがる
ゆびさきに触れて
ひとつ ひとつ
つながる
つながってゆく
流れるように
さまざまなじかんが
紡がれて
さまざまな感情が
....
残ったものは
空洞の痛み
何もないことの
罪悪感
罪悪感は
免罪符にもならないね
いつか
帰ってきてね
と
祈りつづけている
ずっと
かわいいベイビー ....