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海に来て月の遺骸を{ルビ面=も}に浮かべ
    白貝割りて指先を切る


貝やぐら沖に燃え立ち{ルビ蒼蒼=そうそう}と
    胸に巣食うは十三夜月


月葬に送り遣るのは{ルビ鸚鵡 ....
やがて
夕闇に閉ざされる海の
光る航跡を追いかけて

白い波間に漂う一人ぼっち
私の貝殻は声もなく
草合歓の葉陰から
かすかにもえる月を見た
藍青の波間にひかるものは
あれは はるかな昔
指から落ちた曹長石のかけら
青みをおびた涙の石の粒


もしも
月の淵から水音がしても
蠍が ....
放課後のプールサイドに一人きり石を投げれば割れる太陽


まだ細い腕もいつかはヘラクレス鏡にうつる半裸少年


肝だめし墓場を歩く君とぼく怖くないよと結ぶゆびさき


花火あがる綿菓 ....
草の上に寝転んで
そのまま流されてゆく
ゆっくり
雲の速度で
紺碧の輝きの海に
許されぬ恋が眠っている
静かにそっと おののきながら
それは波間に漂う白い貝
だけど 今日は
海へ漕ぎ出した
その想いを摘みとるために

 真珠とり
 真珠とり
 ....
花ならば君を待つのも安きこと
    ラベンダー蒼きこのうすにおい


この想い忘れてしまえマーガレット
    花びら散らし涙にくれる


ローズマリーやさしい罪は思わせぶり
   ....
何度でも愛しているとくり返す
    雨打つ窓にムスカリ蒼く
それは
濡れた樹々の梢に透かし見た
緑の扉
明るい庭先のその扉を夢見る
光と影を刻み憧れにたたずんで
あるいは移り変わる街の喧騒の中に
待ちくたびれて
人知れず錆びついていたあの扉
そ ....
ぽえむ君さんの石瀬琳々さんおすすめリスト(69)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月葬- 石瀬琳々短歌18*06-8-2
渚にて- 石瀬琳々自由詩18*06-7-26
緑の月- 石瀬琳々自由詩17*06-7-24
【短歌祭参加作品】半裸少年- 石瀬琳々短歌24*06-7-21
旅行- 石瀬琳々自由詩9*06-6-25
真珠とり- 石瀬琳々自由詩15*06-6-23
花言葉- 石瀬琳々短歌14*06-6-16
失意- 石瀬琳々短歌9*06-5-23
緑の扉- 石瀬琳々自由詩17*06-5-5

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