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{ルビ御月様=おんつきさま}が
どれほど 偉大か、
気が付いたのは
絶望の重みに
耐えられなく
なった 夜道
十字路にある
自動販売機の
灯 だけが
ユメを見せてくれた
夜
そ ....
「太陽は暴力だ。
冷房の効き過ぎた教室で
あたしはカーディガンの袖を食みながら
前方伸身2回宙半ひねり
を、決めた燕の
誇らしげな嘴を 遠く眺めていた
あの、三つ子の巣立ちは
母の墜 ....
孤独と
孤立、の構造って
多分
光学異性体 みたいなものね』
台詞を、
あっさりと置き去りにした彼女は
いーちゃんって 鏡ね』
と、評して
孤独を携帯に写し取った
最 ....
冷凍室に閉じ込めて
そっと 耳を寄せたりはしない
腹を裂き眼球を抉り
死なない形を創り上げて
寂しさを 裏側に貼り付ける
夜中の静けさが
硝子玉した眼に暗い光を燈すと
怯えた幼児 ....
1
光の棲む場所に立てた、
煉瓦の墓標は
あの子の水晶体の
最期の反射によく似ている
2
朝日がなぞった煉瓦の質感は
どこか罪悪にも似た
紫陽花の萼の如き裏切りの反芻で ....
名前はやはり記号なのでしょう
存在を証明する 一番純粋な記号
大人に近づくにつれて
何となく 自分の名前さえ空ろになって
記号なのだと 証明なのだと、
眠る前に言い聞かすのです
そうし ....
人間を創り直そうと思いまして
街中にごろごろ落っこちている部品を
拾い集めて廻ったのデス
殻は組み立て終わりましたのに
人間を模した其れは、いつまで待っても
まったく動かないのデス
....
春の木々に手を当て
温かい日差しに眼を細め、
太陽の白さを受けた肌を
青の色鉛筆で写し取る
フロッタージュ。
色あせた紙と鉛の衝突音も
柔かい春風が傍を通る音も
失われた世界に、 ....
名残雪が、責めるように頬を撫でる日に。
母が倒れたとき。
自分の愚かさを知り、奇麗事の容易さを悟った
この唇の内側から溢れるのは
偽善者の小さな自尊心、その欠片ばかりで。
吐き気がす ....
ぽえむ君さんの士狼(銀)さんおすすめリスト
(39)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
真夜中の光合成
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士狼(銀)
自由詩
8*
06-8-11
後るれば、月で逢ふ約を違はず、
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士狼(銀)
自由詩
12*
06-7-27
孤独の必然性
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士狼(銀)
自由詩
7*
06-6-30
剥製の眼
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士狼(銀)
自由詩
11*
06-6-18
煉瓦を積んだのは朝日に知らせるためではなく
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士狼(銀)
自由詩
8*
06-6-9
名前のない肖像
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士狼(銀)
自由詩
8*
06-5-3
創り直そうとした話
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士狼(銀)
自由詩
11*
06-4-3
青のフロッタージュ
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士狼(銀)
自由詩
7*
06-3-30
ラストストロー
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士狼(銀)
自由詩
8*
06-3-18
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