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パンはもうすぐ焼けると思う
夜が来たり
雨が降ったりする
人間の気持ちを傷つけたくて仕方がないときがあり
着替えて
街を廻る

そんなふうに
蓋をして
砂みたいになっていく
 ....
光を見た
瞼は下ろしたままだったから、それはぼんやりとしていた
遠くの方で地面へとたどり着いたあと
弾けて消えて
あとには朝が残ったようだった


有り金をはたいて
青い鳥を買 ....
線香花火のように跡が残りそうな
恋をしてる人は終わり方を知らずに
運命線が赤く見えるから
あなたとまた会える気がする
そのために壁を作らなかった
低温火傷をした日は泣かない
遠い空へ投げる ....
聖者とは、その人の智恵がすべて体験から出たものである人のことだ。

私にとってそれは基礎のようなものだ。

リアリティがないものを書きたくない。

病に犯された詩人が、顔をゆがめながら書い ....
ケモノに呑み込まれる

わたしという存在が

身動きとれぬまま

呑み込まれ

渦の中

闇の中

焦りと 苛立ち

頭は混乱するばかり

奴の胃袋なのかで

もが ....
あなたの背中にくちづけて、温もり
こんなにも、こんなにも、近く
吐息、耳元に感じて
どうしようも、ないのです、と
唇は嘘をつけなくて
いっそう強く、求めてしまっているのです
想いはとめ ....
千鳥足で夜は歩き濡れた草の間に風と横たわる。夜は朝に焼かれていく。私は夜の肋を撫でて、その灰を撒きながら昼を千鳥足で歩いていく。また夜が芽吹き、我々は酒を酌み交わす。何度死に何度産まれ何度生きたのか、 .... 無数の
真っ白な天使が
堕ちくるころ、想う、

あの夏、あの島で
透明な波の下、泳ぐ
ひとりきりの人魚の微笑みを。


雲の上に
漆黒の、帆船が、飛んでいる、

自由さがす百舌 ....
年末の日曜日


昼から呑みながら適当に





部屋の整理をしていたら




















 ....
「わたし壊れてるから優しくしてね!」
って微笑みながらナイフで切りつけるスタイル
抵抗してはダメ、声を出してもダメ
水気の多い果実を切った匂いが部屋に満ちる

(ほうら、やっぱりそんなオチ) ....
くるりと足を上げ
飛沫もあげずに潜って往く
小石のように すーっと
光がゆらゆら届く辺り
うたたね だから
すぐにまた浮上できる辺り


食事の後 うっかり
文字や何かに集中しようと ....
さて 生きようと思うのだ
遠く山並みは雪雲でかすみ 
いま街は晴れている
人通りの少ない週末の朝 
わたしは浅瀬の魚のよう
ぼんやりと光を纏い静止する
異国の歌が暫し寄り添い また 
去 ....
{引用=私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
私としてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私にどうして{ルビ彼=か ....
匿名希望の
姿に着替えた
弾く指先で
雲の模様は
今日も流れる

賛否両論の
風に乗って
線を引くけど
空か海かの
拘りはない

ただ何気なく
着地してみる
朝にはりついた夜はかわいて
とかげみたいにちいさく息をしていた
バターひとかけら食べさせてやる
もうおそいのだ、 外は朝で
朝がきたからにはまた夜まで待たなければならないし
夜がきてしま ....
無知のまま、知ろうともないで、
ぐりぐりと孔をまさぐるあなたは、
ややもするれば悪になってしまう。
あなたという私の憎悪を、
優しく抱きしめる、
あなたの腕が皮肉にあたたかい。
私はその腕 ....
それでも空が青いなら

僕は笑顔を忘れるわけにはいかないんだ
横顔とは
君の横顔が見える、という事は
なんと切ないものなのだろう
その視線が此方に向く事はない
僕は君の横顔を見ているだけで
それ以上、何も出来ない


膚の下の肺の中を
 ....
もうカーテンは暖かいよ

朝の日差しは
ひっきりなしにカーテンを暖めてるから
カーテンは暖かいよ

カーテンをさわってごらん
とっても暖かいから

暖かいカーテンは
冷たい指に ....
星々は金銀の砂子
夜の空はつやつやと黒く輝く
赤く点滅しながら
ゆっくりと渡って行く夜間飛行
その軌跡を追い
憧れは弧を描く

その横顔を思い出す
声 胸 指 その瞳
耳をよぎる吐息 ....
かんかん光る
かんかん踏切
かんかん降りる遮断機の
かんかん赤い光の点滅

その先線路を
飛んで行く
暗闇の中
急行電車が
飛んでゆく。

かんかん手を振る二歳の息子
電車を見 ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
心の言葉と 言葉の心
写し身流れ 姿はともる

おりごとの戸の 金具は錆びて
つけかえる鍵 やがてはつきる

のぞきこむ目が 目隠しをする
指文字が消す しめった曇り

息吹きかけて ....
そばに
楡の木が一本立っている


土間があって
黒く艶めく
作り付けの引き戸には
朱塗りの器が
たくさん入っている

座敷は
全てが静寂
隅には
黒く溜まった空気

 ....
湿る土を体育座りの
月はひとつできみはいない
頬をきる高い緑の草が痛くて
ここはどこだろう
握りしめる切符
大きくて体温のある動物の
おなかでねむってしまいたい
今晩くらいは ....
{引用=
洗濯を終えたあとの洗濯槽に、頭をつっこんで
耳をすます
見えなくなったものを見に行くために
目を閉じる
という所作を、毎朝の日課にしている


庭で、貝殻が咲いている
耳に ....
守るものはなんだ

この生活か
この空間か
過去を帯びた今か
過ぎし忘れられそうな過去か
そのままの先の未来か
何も見えない新しい未来か

なんでもいいから
自分を守れ

 ....
家を出る時に
ちらほらと
降り出した雪が
そう時間をおかないうちに
吹雪いてきた

三月もなかばだというのに

フロントガラスに
積もってゆく雪を
ワイパーでどける

ラジオか ....
月のような陽が
雨の奥から見つめ返す
白へ白へ
流れ込む青


冬は冬を巻き
隙間はまたたき
足首の渦 山への径
白く踊る日々


悲しい嘘が
空に咲いて ....
いちばん金切り声を上げたやつがいちばん愛される遊びを
円になって行っているモル的な灰は
だれにも知られたことのない魔法を使って
火葬場から教室へばらまかれている

水曜日はいつも屠殺場から死 ....
いねむり猫さんの自由詩おすすめリスト(108)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光りはじめる- はるな自由詩15+20-1-25
憧憬- 自由詩320-1-11
線香花火- ミナト ...自由詩220-1-7
雅歌- viraj自由詩220-1-6
ケモノ- あおいみ ...自由詩4*20-1-6
蝶々の羽- いのせん ...自由詩2*20-1-4
夜の筆記者- 帆場蔵人自由詩6*19-12-30
寂しい空に(聖夜礼賛)- 秋葉竹自由詩619-12-24
古い写真- TAT自由詩519-12-22
天使はみんな恩知らず- もとこ自由詩6*19-12-17
うたたね- ただのみ ...自由詩14*16-2-10
生きようと思うのだ- ただのみ ...自由詩17*16-2-7
梢が春となる頃に- もっぷ自由詩616-2-6
着地点- 宣隆自由詩116-1-18
バター- はるな自由詩916-1-17
葱を刻む- あおい満 ...自由詩816-1-10
雨のあと- 幸絵自由詩216-1-9
横顔- 凍月自由詩8*16-1-7
もうカーテンは暖かいよ- ichirou自由詩17*14-3-8
遠い送信- aida自由詩114-2-8
踏切- ……とあ ...自由詩22*14-1-22
夕闇- そらの珊 ...自由詩2514-1-16
指_タクト- 砂木自由詩14*13-11-24
永遠の家- 塩崎みあ ...自由詩4*13-9-21
ruler- しもつき ...自由詩18+*13-9-4
裏側- 望月 ゆ ...自由詩1012-12-11
頭痛- まきちぇ ...自由詩712-11-15
春の雪- そらの珊 ...自由詩1612-3-13
降る日_降る日- 木立 悟自由詩612-3-11
死因:セブンティーン- 自由詩312-3-3

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