すべてのおすすめ
よだれでガビガビになった枕を
セクシーなはまぐりが
夜な夜な掃除しにきてくれる
昔の友人と長い話をした夜
帰りつきアパートのドアを開けると
一面に緑の草原が広がっていた
いつかのグラウンドのような匂いがして
至る所に
なんだかよく分からないものが転がっている
友人との ....
青空は
レオタードの
きみの
笑顔をしている
夢のなかで草原を走りまわってきた
飛び乗った駐輪場の屋根が思ったより熱かった

スーパーの裏口で搬入のおっさんとの
ちょっとしたバトルに勝利を収めてきた
玄関のペットボトルのむこうに
 ....
夏野菜のカレーはおいしい
ナス野菜ではないよ
夏野菜
ナスも入れるけどね
ピーマンとオクラ
場合によってはカボチャやトマト
夏のカレーは夏野菜
冬のカレーは根菜で作る

スズムシはい ....
狂ったカーナビ


ラジオのノイズ


シャツの袖口を彩る
油絵の具のシミ


灰色の街


2人であけた黒ビール


渇いた空気


狂声


じっとり汗 ....
      ペガサスが凹レンズのそらに
        喊声を反響させるように
   東のそらからななめに射しこむのは
        もぎたてのレモンの冬陽

    キューピットが凸レン ....
ささやかな行いが
悲嘆くれる人に ふと 息をつけるやさしい椅子となり
父母を失って泣く幼子の 風避けの布となり
飢える人のための 温かい一食となり
あるいは 氷河の溶ける速度を 一瞬遅らせ ....
瀬をはやみ
岩にせかるる滝川の
割れて壊れても逢わむとぞ思ふ

大海の
人もとどろによする波
千々に砕けて裂けて散ろうとも
やはり、契約書にサインをしていたんだな

お前の首筋に”獣”の印を見つけたよ
{引用=するとすべて
こうして、秋が呑む飴色の庭に流れ入る日々
立ち尽くすことはできないから倚りかかると
ステンレスの台がたわむ
窓の



暗く黄昏れる湖
刷毛の肩に金のほつれ毛 ....

一か月が
余りに速く過ぎ去るような気がして
どうしようもない
服を着替える間もなく
あっという間に秋である
外ではまるで軍隊のように
流行なのか
同じ型の服を身につけた女子が
勇 ....
  かさついた
  ふるい
  手紙を
  燃やして、
  灰は
  深い色をした
 ....
 
ここにいても
いいですか
という
人がいるので
その人は
人なんだと思う

思うだけで
人は
人になってしまう
わけではないけれども

人の価値は
そのようにある
あ ....
気づいたときには、わたしが
わたしという輪郭に 縫いしろを足して
日常から切りとられていた
景色はいつも、ひどく透明なので
ふりかえっても もう
戻るべき箇所を、確かめることができない ....
だいぶ昔に読んだのだけれど
北杜夫はトニオとともに
市民と詩人の問題をそのままに受け止めてしまった
マンは対立命題のつもりだったらしいけど

そんな北杜夫が好きだったと言っていいかな
もち ....
手を握りしめる
懺悔でなく
まして後悔ではない
荒れた手を
その皺をつたう
しみる年月を
ただ握りしめる
切実にもつよく
握りしめる
細い手を
よわよわしい時を
迷妄のはての
 ....
冷たい金属のドアノブを回し
軽い色をした重たい木製のドアを開ける
笑顔で迎え入れてくれた先輩方は
僕の方に腕を回す

僕は震える手で小さなショットグラスを掴み
ひと思いに流し込む
出した ....
今からずっと未来に
ある子どもとおばあさんが会話していました

「ねえ、おばあちゃん、何かお話してよ」
「う〜ん、じゃあ、昔話を聞かせてあげましょう」
「むかしばなしってな〜に?」
「お前 ....
愛情は凍り、そして、砕けた
それは、砂塵となって、ゆっくりと舞い、踊る

破壊され尽くした劇場、舞台、静寂の支配する世界
沈黙のオペラの幕があがる


そう、オペラは
その結果に従って ....
痛い

そう、そのまま

瞼瞑って、立ったまま
ふらりふらりと2本の足が風に煽られ踊る、踊る。

気づけばあなたも、あんたもずっと遠くて
怖くて可笑しくてあたしは涙が出た
背中がそん ....
何故こんなにも頼りないのか
思っていたよりも簡単に包み込めた細い肩
遠くから見ていた頃よりもずっと
近くに居る今のほうが手に入れるのが怖い
後ろ姿で
思い出の中ではずっとその姿のままで

 ....
果てなく遠い道の中
私は歩く

私は鳥になれないから
その道を一気に飛んではゆけない
私は
私を飛び越えることはできない

私は風になれないから
その道を一息に飛んではゆけない
私 ....
「雨上がった?」

無視。
 そして尿意。

足下うろつく上昇気流
持ち手にウンコぶらさげたカサもサ
ふわーりふーわり
ふわふわふわ り

チカラクラベを挑みつつ
裸足でかけてく ....
志士は獅子を喰らい

嗣子は四肢で死屍を食らい

孜々として師資のため死しが暗い

獅子の嗣子は死屍を越え死しを給う。
中学の頃黒板の前に立ち、棒読みで嫌な教師の授業を切り抜けようとしたら

「生意気ですね」と言われた

社会科の授業に使われる教科書には、パンや小麦粉の写真ばかりが載っていて偉い人やコッカイギジ ....
昨日は其処には無かった窓から
招待状を携えて
使者の使者があらわれた
見おろすと路上はすっかり{ルビ鈍色=にびいろ}の流動体と化していて
あちこちのビルの歪んだ非常階段に
コロスが点在してい ....
完爾として
泡沫候補が
手を振る
ドライバーが急ハンドルを切って
横町に突進していく
地方選挙の時代だと
大見得を切る
大ボス小ボスに
一泡吹かせてやりたいと
立候補した叔父さんは
 ....
シュールなショールを引き裂いて
モンゴリアンが走る
エイゴリアンが続くと
猫が鳴く。

これでおまんまが食えると思ったら
涙が出てきた。

夢でよかったと
思ったら
ほんとに涙 ....
私が夢月と来たのは
『デパート』という所でした
沢山の買い物をするには
ちょうどいいらしいです

夢月は自動で動く階段で
言いました
「本が欲しいんだ」
私は『本って何?』っという言葉 ....
ネット詩の悪魔さんの自由詩おすすめリスト(107)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぐりはま- サトタロ自由詩5*09-1-20
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Prosit- ローザ自由詩109-1-12
新春(一)- 信天翁自由詩209-1-12
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ヨハネの黙示録13章18節- クリス自由詩108-12-21
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せかいをいきる- 吉田ぐん ...自由詩5508-9-29
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鏡の中のわたしたち- 小川 葉自由詩408-7-29
運針の、記憶- 望月 ゆ ...自由詩42*08-7-28
市民と詩人- N.K.自由詩4*08-7-28
握りしめる- Etuj ...自由詩608-4-26
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雨上がりの夜空に- 七味とう ...自由詩5*07-1-31
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611号室への招待状- 塔野夏子自由詩6*06-10-15
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金魚の時間(二日目)買い物- 愛心自由詩306-9-1

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