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知らない田舎だった

真上の太陽は{ルビ燦然=さんぜん}と輝いて

風は田んぼの苗を優しく撫ぜる

白いリボンの付いた麦わら帽子をかぶった君は

太陽の眩しさのせいか、少しセピア色にみ ....
それは、微かだった

おもむろに ゆっくりと

そして、微かだった

そろりと 音もなく

わずかに

微か

生きている
ゆるゆると

わずかに息を抜き捨て

柔らかな薫りに裸を抱かれ

雨が月夜を溶かしたら

春花びらは
川流し波に揺られて
二つの空に二つの雲があった
風が吹けば波打って
雲に霞が立ち込めた

二つの空に二つの月があった
大気の澄み渡る晩には
無限の星屑が月を囲んだ

二つの空に二つの陽があった
全ては朱 ....
春海さんの美味さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あぜ道迷路- 美味自由詩3*06-2-26
かすか- 美味自由詩4*06-2-24
はるながれ- 美味自由詩2*06-2-21
空に空似- 美味自由詩6*06-2-21

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