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すずめたちがやって来て
シーツに吹きだまる夜を食べていく
身体があんまりかるいのに
心ばかり重たくてやりようがない

びしょびしょにつかれるまで身体をつかいあって
腕もあがらないで笑っ ....
そして十九時
街は壊れた

あなたは
やっと
わたしを見つける

 
谷底に
毛布を敷いて
300日まえの
ことばを聞いている

気の遠くなる
甘やかさのなかで
遺書のような
うたを編んだ
死にたい日に
いちばんすきな靴したを履いて
興味のないパーティーへでかける

足首に
ほそいロザリオをつけた男に抱かれたら
こころとからだがはぐれた

音が鳴っていて
とても静か ....
女の子が産まれたら
愛子という名前はつけない
愛という字を
書き慣れてほしくないから
女の子が産まれたら
しのぶという名前はつけない
耐えしのぶなら
逃げてしまいなさいと教えたいから ....
できるだけ遠くまでいこう
できるだけ離ればなれになれるように
声もおもいだせないくらいに

いちばん遠くまでいこう
いちばん遠いもの同士になれるように
顔もおもいだせないくらいに

 ....
庭は
しめっている

しずかに
でも
着実に

窓際には
枯れた花が
咲いている

わたしは
濡れた戸を背に
立っている

あなたが
部屋のなかにいるのがみえる
 ....
飲みかけのコーヒー
食べかけのプリン
吸いかけた煙草
死にかけの犬
読みかけの本
書きかけの日記
脱ぎかけのズボン
掛けちがえたボタン
揃えられないブーツ
禿げたマニキュア
散 ....
おぼえていられないのは
なぜだろうねえ

花をつみながら
そう言ったひと

なぜだろうねえ
そう言いながらも
ずっと一緒にいる
信天翁さんのはるなさんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
すずめ- はるな自由詩415-5-29
そして19時- はるな自由詩413-6-11
谷底- はるな自由詩812-7-27
はぐれる- はるな自由詩1012-5-24
女の子が産まれたら- はるな自由詩1311-10-13
告白- はるな自由詩411-9-18
致死量の幸福- はるな自由詩411-8-5
波動- はるな自由詩411-4-28
休日- はるな自由詩211-2-3

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