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屋根が雨に叩かれている
僕を濡らさないように

屋根は僕を守っている
何かから

けれど

どうしようもない雨音が
僕の何かを貫いて

濡れないはずの袖口が
どうしようも ....
建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている

(昼下がり)

子供たちがホースの水で虹をつくる
二階のベランダから身をのりだす猫
視線の先には鳥が羽をやすめている

建築現場では低いうな ....
そんなにもきみはまっすぐにぼくをみて
うんうんとうなずきながら

まるでひとかけらのまよいもないふうに
ぼくのはなしをきいてくれる

ぼくはいままでにたくさんのことをみてきたけれど
その ....
かなしいと つぶやいたはずの くちびるが
さびしいと きこえてしまいそうな よる

しずけさは するどい はもののかたちをして
よわいわたしの かんじょうを なぞる

けれど ふるえるゆび ....
冬空の下で花の種をまく
乾燥して凍てついた大地に

ピリッとやぶいた袋の中には
同じように見えても違う一粒ずつの種が
寒さに震えるように寄り添っている

手のひらにひろげると
小さな風 ....
空を飛べたらいいのに

鳥のように器用じゃなくても
どんなに不器用でもいいから

空を飛べたらいいのに

小さな悩み事一つ越えるくらい
そんな僅かな浮力でもいいから

空を飛べたら ....
ミンミンと鳴くこともなく
たまたま出会ったセミは
コンクリートの駐車場に
ただ しがみついていた
生きているのか死んでいるのか
さわったら ジ っと鳴いた
逃げることもしないので
ひどく ....
皮肉なものですね

愚痴をこぼしたくなるとき
その愚痴を聞いてくれ人は
愚痴なんか聞かせたくない人だったりする

遠まわしな言葉が
あなたの
うんうんという相槌とともに
だんだんと本 ....
ぼくのこころはちいさいから
ささいなことですぐにいっぱいになる

いっぱいになったこころでは
ほかのささいなことをかんじられない

だからぼくは深呼吸をする

いっぱいにすい ....
空と海とが
おなじ青だと思えるほどの
白い砂浜だった

波打ち際には
貝殻がおどっていて
それにあわせてはしゃいでいる
君がいた

スカートのすそを気にしながら
そ ....
伝えたいことを一気に打ち込んだら
何て書いてあるのか解らなくなった

変換キーを押すたびに
簡単なセリフが難しくなってゆく

それでも送信する

不思議と
何かを伝えた気になり
不 ....
信天翁さんのベンジャミンさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「嵐の夜」- ベンジャ ...自由詩214-2-15
「完成しない、今」- ベンジャ ...自由詩1012-6-21
「そのまなざしで」- ベンジャ ...自由詩611-9-18
ながいよるにためいきのようなことばがこぼれる- ベンジャ ...自由詩6*11-2-9
「冬空の下で花の種をまく」- ベンジャ ...自由詩3*11-2-3
おだやかに浮いている- ベンジャ ...自由詩4*11-1-23
セミ- ベンジャ ...自由詩9*10-7-31
「愚痴をこぼす」- ベンジャ ...自由詩8*10-6-7
「深呼吸する」- ベンジャ ...自由詩6*09-5-29
「海に行きたいと思うとき」- ベンジャ ...自由詩6*08-7-3
「メールする」- ベンジャ ...自由詩8*08-6-23

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