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「一日」
「歩」だけの将棋。
まるくてほそい盤面。
太陽の一手と月の一手。
ぼくらは見届けるだけ。
「ドリスについて」
愛していると言わぬこと。
永遠なんてありはしないと嘘つ ....
歴史が無いの飯が不味いの
そう言いながらも
ジィンズを履きラバァソゥルを履く
箸でもって飯を食う(ピザは例外だ)
2ブロック先まで車で行きたがるような
肥満大国だと笑うけれども
ハイテ ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある
前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした
「死んでやるー!」と何度 ....
よろよろと海岸線を歩いていると
月が見えた
タバコの煙が風に乗って流れた
ああ俺は
照らす光におびえながら立っている
それから海に向かって眼をやった
錆びた商店街が背中にあった
波は ....
またね、と手を振った瞬間から
僕たちは歯を別々に磨かなければいけない
僕たちの会話は
いつも中断されっぱなし
そんなときだ
僕が自分の体から
逃げ出したいような衝動にかられるのは
....
鳩のような鳴き声
黙々と低速のまま刻む
くちばしの先 空虚な言葉
予定どおり人々は流れゆく
スローモーション再生
喧騒は未だ破られることなく
しらじらしさ 微光を放つ
吐き気がする
....
夜を忘れたら月は太陽になるかしらと君
かしら 凛とした語気が受話器の楕円に沿ってひびく
夫婦なんて空気みたいなものらしいよ
の 君からの応答 螺旋を逆に辿るために
どんな言い訳もオヨビデナイ ....
靴紐がほどけて
その存在を見せ付けてくる
埋められるための空白は
ただ待つことしか出来ないのに
生きることを言葉で表現できたなら
どんなに幸せだろう
もしそれが可能なら
生き ....
濃い色の空
晴天
強風
伝説の島が降りて来る
促されて見上げた上空
白い点
私なりの自己表現と
君なりの自己表現が浮かんでは消えてく
其れを見つけた貴方と
其れを言い当てた私
....
君と出会ってからは
おいしい焼き餅の焼き方ばかりを
覚えてしまった
{引用=相手に気付かれるか気付かれないかの処で 妬く
それが おいしい妬き餅の妬き方}
僕は奈良公園で鹿の角をにぎっていた
同じころ
父は帰りの電車のつり革をにぎり
母はスーパーで安売りの大根をにぎり
妹はベッドの上で携帯電話をにぎっていた
隣の部屋の夫 ....
しらないにんげんのはだかをみている
ぼくはしらないにんげんのはだかをみている
そうして彼女がおってきた傷や
トラウマについてかんがえる
乳輪を見 ....
ロボになりたい
目が光り
火を吹き
時を越えて
空を飛び
感情もない
どんなに辛くとも
人を傷つけず
自らの命を捨てられない
機械油を垂れ流す
ロボになりたい
思いの他苦しいと思いました
君に会えないと言う事は
でも如何にもなりませんね
僕が別れを告げましたから
それでは、サヨウナラ
お元気で。
「世界と自分の間の信頼関係を確認したい」(そのためには自分の肉体が損なわれても良い)といった覚悟で公演に臨んだ表現者の姿勢が、
だとぉ!
ちきしょぉ、「確認したい」だぁ?
俺が、生活のな ....
手足があったらヘビだって
歩いていたに違いない
晴れた日には日傘のひとつでも差してさ
そうだね、父さん
だからまだ
どこかで生きてて
女の子とはかわいいものだ
かわいがれるうちには可愛がりたい
手に負えなくなったら
秋葉原に行くか、
ひきこもるか、
戦争をおっぱじめるか
目が笑ってない場合どうすればいいのか
東 ....
あなたに齧られた痕
二の腕の内側にくっきりと刻まれた
あなたの歯型
一晩たって紫色を帯びている
そっと唇を触れてみて
こんなやわらかい肌に
あなたが突き立てた歯の力強さを思う
そんな ....
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