100219
シーオーツーの企みに
誘い出されるキリンの群れに
なにげなく忍び寄るトラの背に
金色の鳳凰が目を覚まし
....
泣かぬなら 泣かせてやるのが 男だろ
背中でなど 何も語れぬ 四十五の俺
いつからか 雪が白だと 言えなくなった
優しさの前に立ったとき
どうしようもなく
人見知りをしてしまう
なかなか差し出せない手を
ぎゅっと握って
その手のひらは
汗だくになってしまう
嬉しさの前に立ったとき
どうしよ ....
納豆みたいに糸を引く
夫婦になりたい
なんてプロポーズはなかったが
ふと気づいたら
一緒に納豆を食べている
夫婦が糸を引きながら
そんな話をしてる
ポテトチップスは無駄遣いなんでしょうか
主婦向けの雑誌を見ながら
(雑誌は、読む、というより)
(視覚からの情報が、その、)
(まあ、今はそんなことどうでも良いんだけど)
疑問がまたひとつ浮 ....
べろんべろんに酔っ払い
狸のつらでゆれる地面を千鳥足
今夜の{ルビ塒=ねぐら}のねっとかふぇの
個室のドアを開く
うつむいたスタンドの頭に
貼られたシールに書かれた
「 ....
心を撫でる光景
美しいものばかりじゃない
思いのほか 裁判官が多いので
不器用なコメントには要注意
怪我してみて 初めて分かる痛み
経験してみて 初 ....
誰かの投げたボールが
もしも飛んで来たならば
投げ返すよりも
よけましょう
( いずれ背後に、ボールは消える )
誰かの投げたボールが
もしもよけきれなかったら
胸 ....
「 はい 」
穴だらけのわたしはもう
この一言があればいい
今まで
たった二文字が言えず
眉を{ルビ顰=しか}め、頭ばかりで
あなたとわたしの「正しさ」を
{ル ....
{画像=080406010521.jpg}
時は来た。
静寂の内に夜はある。
白茶けた空間に私は浮かんでいる。
テレビは灰色の仮面を取り戻し、
電気ポッドはひび割れた声を上げる。
カーペッ ....
板前の 仕事仲間を 褒めちぎる
俺たちの 海がコギャルに 奪われた
ピカピカに 光る新型 メカたまご
七日には 予定があります ごめりんこ ....
わたしはトイレ
オフィスのトイレ
和式トイレ
となりは洋式トイレ
女子トイレ
みんなのひみつ
しっているのよ
みんながだれにも見せたことのないものや
見せたくないものを
いつも見 ....
あの彗星を追い抜くには
おれの命はあまりにも遅すぎる
もっとスピードを
もっとスピードを
摩擦熱で燃え上がって灰になるまで
もっと軽やかになるために
おれは足の小指を切り落 ....
君
磁石と仲良くやってくれ
いつも避けて
アイツの処へ浮気する
横浜はいつだってそうなんだ
学校ならもっとフレンドリーに
スカンジフが泣いて笑う
七輪の風下のTシャツがとても香ばしいよ
....
時間だけ見られがっかりする時計
君の苦いの飲み干してあたしの血にして汗にして涙にして丁寧に全部並べてベランダに干して乾かして残った白をその日の空の色だとか二人のほっぺたの色だとかで塗りたくってケラケラ笑い飛ばして飛ばしたケラケラが世 ....
降りしきる
スコールみたいな哀しみを
突き抜けてゆく
Poetry
暴力の間に
道を切り開く
見えない力の
Poetry
愛欲の沼に溺れ
腐った{ルビ屑=くず} ....
ミネアポリスの友情!!
ミネアポリッス!! ミネアポリッスの関数電卓!!
比較的マウンテン!!
比較的けろけろけろっぴ!!
比較的メリー!!
地平線、
みどりの地平線、
牛の群れ ....
誰にも教えたくないことこそ
誰かに教えたいのかもしれない
自分では誰にも教えたくないと思っていても
人は何でもないことなのかもしれない
プライバシー
このカタカナな表現が
どこかかっこ ....
あなたが好きだったアーティスト
なんだか鼻について嫌いだったわ
あなたが好きだった作家
なんだか生き様が嫌で好きになれなかったわ
あなたが好きだった食べ物
なんだか食感が妙 ....
「氷山だぁ!」 「面舵いっp・・うわぁー!」 ひとめぼれ
ハンダゴテ鞄に入れて待ち合わせ
さくらんぼひとつだとすり寄って行く
「ワトソン君、ちょっと来たまえ。」薔薇育つ
、、、言ってみたかっただけ
つぼみですあなたの前では枯れるまで
曖昧は曖昧だからやさしいの
恋列車整備不良で停止せず
さいたま港そんな港は知りませぬ
残された飛行機雲を撃ち落とす
あなたといふ三文字 ....
ピッチャーが投げるから
バッターは打つ機会があるわけで
ピッチャーが投げなければ
バッターは決して打つことはできません。
ピッチャーが憤慨してようが
悲嘆に暮れていようが
バッターが明日を ....
2007/04/29
空飛ぶ独楽を回してる
空を飛ぶなんて
嘘でしょ
嘘!
嘘おっしゃい
ごちゃごちゃと言われて
紐が絡んで回らない
回らない独楽が
困った ....
たまねぎの黄色いところないしょだよ
固結びこれでいいよねって胡瓜
大根がググと突き抜けてブラジル
保育園の窓の外では
世界童話全集が産卵をしています
孵化したばかりの童話は
粘液で汚れしかも鋭い牙があるので
先生たちがきれいに拭いて
牙を一本一本抜いていくのです
暴れて困るものはダンボ ....
いつもダメでありがとう
君がダメだから僕のダメさも薄れて見える
ダメと言ってもそんなことはない
単純作業はとても得意なのを知ってる
むしろ君はダメじゃないのかもしれない
しかしダメさは否めな ....
ほら
今日もまた
隣のきれいなおねえさんが
税金を納めたよ
もう
モバイトしてワークしている
場合じゃないんじゃない
ほら
いつまでも
決心がつかないでいるから
きれいなおねえ ....
法律でも たった紙切れ一枚でも
君と一緒になりたいんだ
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