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他愛の無い言葉に紛れた
温もりに微かでも触れたくて
いつもよりおどけながら
どうでも良い話題を振ってみた

事情も聞かずに笑う声が
わざとらしく作られた優しさよりも
草臥れた心根に染みて ....
その能天気な声
できれば二度と聞きたくない

開口一番閉口せざるを得ないほど
無残にも引き裂かれたのは
一時と言えども夢見た優しさで

ショッピングモールの喧騒で
知ることはないだろう ....
今の瞬間を繰り返しながら
生き延びているだけのこの姿は
その小さな四つの瞳に
どんな風に映っていたのかな

幼い頃から何度も摩り替えつつ
一つを否定して一つを肯定して
いつしか永らえるだ ....
君が居なけりゃ
僕はもっともっと
寂しさに押し潰されて

君が居なけりゃ
僕はきっときっと
委ねる場所も見つけられず

君が居なけりゃ
僕はずっとずっと
一人ぼっちの気になって
 ....
少し空の色が変わった

青を縫うように散った雲から
柔らかな雫が降りていて
やがて窓から見える景色を
雨が包んでいくのを知った

そういえばずっと前に
君に話した事があったよね

 ....
もう何ヶ月か経っているのに
いつまでも追いかけているもの
現実を突きつけられるその時まで
後悔だけを引きずっていて

今どうすべきかなんて
分かるはずがないじゃないか
中途半端な熱を帯び ....
背もたれが壊れた椅子を
ガムテープでグルグル巻いて
引っ張り上げても平気になったから
安心して座り込んでみる

ぎしぎしと音を立て
暫くは平気だったけど
やがて苦労も報われず
あっけな ....
想像していたより
ずっと簡単だった

左手を少し動かして
アドレス帳から
君の名を削除して

メールボックスを開き
暗証番号を入れて
フォルダごと消去して

目頭が少し熱い
涙 ....
迷いや苦悩
劣等感や嫉妬
孤独や寂しさ
無理解への苦痛

美味しい食事
快適な眠り
人前での笑顔
傷一つ無い手首

病名がないから
この重苦しい心も
たいしたもんじゃない
{ ....
ちりん、ちりんと
ストラップにかけた
小さな鈴が泣いていて

僕はただとぼとぼと
涙さえ流せずに
現実に草臥れていました

金に囚われた義務と
時に縛られた責任が
いつの日か忘れ去 ....
君の手はあまりに冷たいから
突然背中に触れられると
思わず身震いしてしまう

君はそんな僕の様子に
少しだけむくれてみせて
少しだけ拗ねた目をして

きっと笑ってくれている

離さ ....
静かに語る歌声が
明日に紡いだ願い達
どれ程叶えてくれるかと
見つめて過ごす夢を見て

ささやかな温もりを
同じだけ与え続けて
報いを求める卑しさも
小さな箱に閉じ込める

優しく ....
伸ばした指先に触れた
温もりが薄れるたびに
寂しさが生んだ幻だと
自分に言い聞かせてた

何度目かの言い訳の後
振り返った道の向こう
通り雨に濡れた路面に
微かな足跡が続いてて

 ....
発車までの十数分
自販機前の喫煙所
微かに増した北風に
肩を竦めて時を待つ

鼻先掠めた白い粉
灰と思って振り払う
甲に感じた冷たさが
春はまだだと告げてくる

肩に抱えて繰り返す ....
手を伸ばした先に
掴みかけた陽射し
するりと零れ落ちる

温もりが少しあって
冷たさがやって来る
1月の空に投げかける
呟きは喧騒に隠れ

とめどなく詠う詩は
誰かが作ったものだけ ....
久方振りの君の声
少し変わっているような
少しも変わってないような

きっと君は電話の先で
大好きだったあの笑顔に
昔と同じ無邪気さを湛えて
僕の話を聞いてるのかな

互いに変わった ....
零れる汗に目が染みて
抱えた荷物に途方にくれる
何もかもを投げ出すには
少し遅すぎたのかな

社会人になってみて
背負ったものは責任と
僕の器を蹴破るほどに
膨れ上がった残業時間

 ....
螺旋階段の天辺で
摘んだ小石を力無く
放り投げてみたのです

放物線もそこそこに
乾いた音を立てながら
コロコロコロリと転がります

地上などとうに見えぬのです
勢い増した小石はやが ....
君の名前を入れてみて
検索ボタンを押したなら
数千件の検索結果
どれも君じゃないけれど

思い出したくないって
何をしてようが関係ないって
何度嘯いてみたとしても
何度言い放ってみたと ....
朱華さんの松本 卓也さんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君の声が聞きたい- 松本 卓 ...自由詩408-4-13
もう終わった話- 松本 卓 ...自由詩208-3-7
格好良い大人にはなれなかったけれど- 松本 卓 ...自由詩5*07-1-3
君が居なけりゃ- 松本 卓 ...自由詩1*06-8-9
晴れ雨- 松本 卓 ...自由詩3*06-8-6
君の居た場所- 松本 卓 ...自由詩1*06-7-23
椅子- 松本 卓 ...自由詩2*06-7-18
Clear- 松本 卓 ...自由詩2*06-5-9
名前を付けてあげてください- 松本 卓 ...自由詩4*06-3-21
調律- 松本 卓 ...自由詩7*06-3-10
君の手はあまりに冷たいから- 松本 卓 ...自由詩6*06-2-26
今日にこめた詩- 松本 卓 ...自由詩4*06-2-21
未来とその先の君へと- 松本 卓 ...自由詩3*06-2-7
プラットホーム- 松本 卓 ...自由詩4*06-2-4
陽射しを追って- 松本 卓 ...自由詩6*06-1-11
a_period- 松本 卓 ...自由詩2*06-1-4
生存証明- 松本 卓 ...自由詩4*05-11-30
螺旋階段の天辺で- 松本 卓 ...自由詩4*05-11-2
search- 松本 卓 ...自由詩4*05-10-27

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