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咳がひとつ
窓を抜けて
枯草のなかに逃げた

草むらには
どうやら微熱の欠片が
カマキリの卵のように固まって
冬をやり過ごそうとしているらしい

わたしは昨夜見た夢を覚えていない
 ....
愛しいと綴らぬ代わり
速達で、と告げましょう

思い煩うこころに替えて
所在の分からぬ神様に
祈りましょう


微かに雪の匂いのする声は
幸福の理由に充分すぎて
零れる音色が
深 ....
それは
頑なな蕾

慈しみの雨にも
きららの陽射しにも
咲かずにあり

  ひっそりと
     花弁の色を思案している

いつかきみの唇 触れて
眠れる森の姫のごと
ゆっくり ....
スイレンユキコさんの銀猫さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬に白い靴で- 銀猫自由詩14*06-1-7
春の旋律- 銀猫自由詩16*05-12-27
頑なな蕾- 銀猫自由詩14*05-11-11

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