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十くらいはなれた
妹に
よく似た娘に
やさしくしてしまう

やさしくした後で
そのうかれた顔は何だと
誰かに言われたわけではないけれど
きっと僕は
そんな顔をしてる

もっ ....
雲色のインクで
書いた文字は雲色
すこし湿った
すこし陰った
僕の色

その雲から雨が
落っこちないように

こらえながら
こらえながら
がんばりながら
がんばりながら
 ....
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです


書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
彼女という人は
詩人とかそういう類の人みたいで
ときどき僕を近所のファミレスに呼び出しては
伏目勝ちにちょっと小難しいことをしゃべり
左手に持ったフォークでグリーンサラダにやつあたりし ....
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる

アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
電池が切れた。
電池は切れていた。

もうずっと前から、
電池は切れていたんだ。

嘘を付いていた、
まだ動くから。
切れてない、
演技していた。

怒る ....
  
  「本を読みなさい」
  

   その人はそう言って
   夕暮れて図書館が閉まるまで
   わたしの隣で静かに本を読んでいた


   映画を観なさい
   音楽を聴き ....
強い信念があれば
幼子の指一本で
巨人を倒すことも出来る
二機の飛行機が
大国の象徴を滅ぼしたように

しかしその信念は歪んでいたために
多くの生命を無駄に奪い
 ....
僕は君のためならなんだってできる
って
サンダルにジャムをつけて食べようとするの
ごく普通の人なんだけど
イチゴジャムにアップルジャムに
ピーチジャムにアボガドジャムに
ときにはマ ....
あの日を境に
世界は明らかに下り坂に入ったんだ
たとえばさ

えらい人が逮捕される時ってあるでしょう?
あれね
時代劇の捕り物みたいに、突然いっせいに取り囲むってことは
実は ....
わたしの身体は三日月の野原です
このなだらかなカーブは
どのみち受け入れるための
情報を得る手段であり
触角のようなものです
屹立と振動が描く
幾重にも連なる波状のはしっこを
数千億もあ ....
 太陽には 秘密があるんだ
 誰にも言っちゃダメだよ

 太陽は実は 月に恋をしているんだ
 遠い宇宙の空間の中で いつか 結ばれることを
 毎日 夢見ているんだ
 
 太陽は 熱い ....
太腿に触れるだけで
イクかも知れないし
冷たい瞳をみつめるだけで
夢見心地

女の乳首で踊る月
陰毛にもつれる暗闇
脇に鼻をうずめる甘夢
絶頂はあと一息

ナイフを取り
その命も ....
まざりあっていく
せかいのなかで
しかいは
しだいにせんめいに
なり
ぼくらは
ひとりひとりになって
あるいてゆく
ことばを
ひからせながら

やまのあいだを
ぬけていくくるま ....
その布の上にはきらきらしたかたまりが
透けながらならんでいて
あたしはときどき つまんで くちにいれます




がっこうからかえると また
本のあいだからピアノがはいだし ....
サンディの煙草は誰にも止められない
と、誰もが思っていることを
サンディはなんとなく知っている
黒く長い髪
茶色のひとみ
その他の身体的特徴
にもかかわらず
サンディといえば
 ....
このひと だれよ

じいちゃんの にいさんだぢだ
五人兄弟だったのも
三人は 戦争さ いって 死んだんだ
ほら もうひとりの おじさんは かえってきて
そこで 店っこやってるべ
じいちゃ ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
「結婚しないの?山内さん」
とは セクハラなんやけども
小さい都市なのでまあ
お茶菓子とともに 語り合い
娘がおりますけど あんたら 話したらひきますやんかあ
アチラが立っても こちらは立た ....
とことことこと、ひかることあるくひるさがり

ぼくはひかるこのかげ、ぺったりくっついてあるく、とことこと

ひかるこはひかることがだいきらい、あんまりひかるとぼくがきえるから

ち ....
 
いつものことだけれど
早々に月がやってきたので
まだ授業は始まらないわよ、と
太陽に聞こえないように
こっそり耳うちした
けれど
待つのは嫌いじゃないから、と
頭をぽりぽりかきなが ....
今から、変なこと書きますね。
僕、話すのが下手ですから。
綴りたいって思います。



僕が普段担任の先生を見ていて思うことは、階段から突き落としたいってこと。
決して、僕が担任の血を見 ....
死んだらしいので
ビデオを借りにいった
全部貸し出し中
考えることは皆同じ
本当は
堤さやかが好みです

24歳のセーラー服
死んで歳がばれる
36歳になったばかりの ....
デリーさんご指名です

かんかんかんの スッカラカラ
カラッカラッの すっかんかん
男日照りが長いので
名前をデリーにした


彼はあの子とアパート泊
私は客とホテル泊

「愛は ....
うらやましいお方
金曜の夜は
「あと2日も一緒だ」と
「幸せだなあ」と
そのお方と一緒に眠られます

土曜日は
しじゅうお布団でごろごろ
あなたは昔わたくしに「ころころしたい」
とお ....
あいあいあいあい
やーやーぎょぎょぎょ
ぐぉーう
きゃきゃきゃきゃ
がしゃーんぐしゃーん
ほっほっほっほっ
ごつごつごつ
ほろへりろるひ
ろりへるひ

なーんだ
ただの
さるか ....
好きな彼女と喋った

幸せだ

好きな彼女と手を握った

幸せだ

好きな彼女とデートした

幸せだ

好きな彼女の風邪がうつった

幸せだ

好きな彼女は風邪がなおっ ....
からだが
ちいさくぶんれつして
ゆるい葛湯のなかで
しびれてしまった

熱いコーヒーで
眼を覚ませと繰り返して

無駄

口腔を越えて
咽頭を流れ
食道に向かうけれど
感じる ....
○ところで皆さん!

ところで皆さん!
口を開けてください!

と、日記に書いた

書いたのは私一人
読むのも私一人
そこから先が続かずに
皆さんが口を開けて待っている

 ....
浅野 すみれさんの自由詩おすすめリスト(61)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 小川 葉自由詩21*08-12-8
紙の上の雲- ミサイル ...自由詩4+05-10-19
星空の宛先- たりぽん ...自由詩20*05-10-10
風葬- 落合朱美自由詩42*05-10-8
彼女という人は- Monk自由詩17+05-9-18
アキアカネ- 落合朱美自由詩48+*05-9-17
「_電池が切れたら、さようなら。_」- PULL.自由詩20*05-9-15
十月の空を見なさい- 嘉野千尋自由詩25*05-9-12
2001.9.11〜あれから〜- 落合朱美自由詩15*05-9-11
愛とサンダルとジャム- Monk自由詩805-9-11
sky- umineko自由詩27+*05-9-10
女体についてのオマージュ- 芳賀梨花 ...自由詩19*05-8-29
太陽の秘密- 炭本 樹 ...自由詩705-8-29
- クリ自由詩5*05-8-28
ひかりのたべもの- 石川和広自由詩8*05-8-24
よる_さくら- はな 自由詩8*05-8-23
サンディのこと- たもつ自由詩43*05-8-14
かえってこない- 砂木自由詩10*05-8-7
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
OL- 山内緋呂 ...自由詩37*04-4-6
光ること- 自由詩304-2-21
真昼の月- 石畑由紀 ...自由詩904-2-20
今から、変なこと書きますね。- 千翔自由詩5*04-2-20
道具としての桃井望- いとう自由詩1104-2-20
仕事- 山内緋呂 ...自由詩13*04-2-12
金土日(2)- 山内緋呂 ...自由詩9*04-1-31
- 不老産兄 ...自由詩104-1-30
風邪- 蒼空と緑自由詩4*04-1-28
からだだから- あみ自由詩304-1-26
小詩集「なんでだろう」- たもつ自由詩1704-1-24

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