すべてのおすすめ
たとえば
カーテン越しの陽だまりに
できるだけぽつんと
たよりなく座ってみる
時計の針の
こちこちという音だけが
胸にひびくように
明るみの中で目をとじる
いつの日かお ....
今日の空をおぼえておこう
胸ポケットのさみしさは
空のむこうに飛ばしてしまおう
いつの日か
同じような雲のした
この空 この風 この匂い
ほほえむときがきっと来る
今日の川をおぼえて ....
ねるねるねーるね 怪しげに
黄色いねーるね
みどりのねーるね
それはもう ふぁんたじー
ねるねるねーるね 軽快に
ぼくらは何かの義務感で
ねるよねーるね
こねるよねーるね
ねる ....
運命が連れてくる
リズムに合わせて
踊ろう
皮肉なダンス
どうしようもない宿命に
隠れたメロディー
謳おう
こみ上げるブルース
風はきみになにを告げた?
海はどんなふうだ ....
年が明けてから まだ太陽を見ていない
外には{ルビ只=ただ} 冷たい雨音
静かで薄暗い正月
朝
神棚に手を合わせたら
{ルビ揃=そろ}えた足元の床がへこんでいた
町では偽 ....
歌うのが好きなんです
とても自由になれるんです
気持ちいいし温かいし柔らかい
とても幸せになれるんです
それはもう一つの宇宙なんです
私は歌って遊ぶのが大好きなんです
自由を満喫す ....
どうぞ、遠くても
椅子など用意しないで
明日と言えない日々のこと
薄くなりそうな約束ばかりで
指切り、唱え続けた数だけ、待ち惚け
長い長い、人の列から落ちる
とりあえずは、笑顔で
....
いつか歩いた並木道
ちいさな歩道橋
あのとき
夕暮れ色に染まる
傾斜をみて
黒いコートに
溢れる
さみしい色は
木立の陰
カーブの辺りに
おちていた
黄色い葉
どこか
忘 ....
えーたばーぶしゅか
えーたばーぶしゅか
ばーぶしゅかするーしゃえっ
ばーぶしゅかするーしゃえっ
するーしゃえっむー ....
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう
私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう
私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
上京した弟が半年ぶりに戻ってくる
迎えに行くついでに挨拶に立ち寄った
離れて暮らす祖母の家
久しぶりに二人が我が家にやってきた
今夜はすき焼きとお寿司
コンビニ弁当とファーストフードには ....
蒼い夜風に 街灯のともる
切りとられていた散歩道を
襟を立てて 足早に過ぎて
薄むらさきの息を吐く
ああ モスクワの十二月
白い地面に 鉄のレール
紅茶色した路面電車の
....
たくさんのひとたちの こころの宇宙から
彗星のように飛んできた ことばの粒子
たとえばそれは
ことばの大地 ことばの空気 ことばの海
神話の森 うたの川 文学の町並み
ことばの ....
針葉の青に誘われて わたしが森に這入ると
ここにも あそこにも 木が立っていて
空からくる陽を 受けとるために
木々は あちらこちらに 枝を伸ばして
地面に影を落としていた
一本の木 ....
いつもとは 違う 冷たい冷たい 風が 悲しい声を響かせて 吹いている。
私の不安を 駆り立てるように・・・
今まで暖めてくれた 大きくて優しい手は 今はない。
自分の心を 信じようと ....
昔 同じ職場の人に 「几帳面な字ね性格が出るんだよ」って言われた
私は一つのことにこだわりだすと止まらない。でも 几帳面とは思ったことが
無いからびっくりした。
仕事で気が張ってるか ....
何も分からず前だけ向いて
ひたすらに走って 走って 走って
倒れるくらいまで走って
そんなにもまっすぐだったあの頃
どうしてしまったんだろう?
どうしてこうなってしまったんだろう ....