すべてのおすすめ
  積み木の赤い部品が
  緑のうえにそっと載る



  駆け抜ける電車の影が
  血の気のない床を砕いて
  それから
  途絶えて消える
  轍のひとつも残さず
   ....
  カップボードのガラスに
  葡萄の果実が映しだされる
  一粒ひとつぶ、
  丁寧に描いたみたいに



  時計の針の刻む音が
  穏やかに年老いてゆく間
  ホテルか ....
  頭の中に
  一匹の犬が眠っている
  擦れてしまって読みとれない
  古い名札のついた小屋で



  静脈のほそい暗がりを
  血液がそっと滑ってゆく
  夜、
  ....
前田ふむふむさんの草野春心さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
積み木- 草野春心自由詩712-12-2
カップボード- 草野春心自由詩5*12-11-24
静脈- 草野春心自由詩13*12-11-24

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する