朝起きて
年賀メールを確認
お雑煮食べる
家族と少しだけする会話
何もする事がない
おせち料理の残り物を突っつき
さっさと町へと繰り出す
カラオケ行かない?
誘った仲間達は全員 ....
ねえ、君は知らないの?
あの空が真っ青に輝けることの奇跡
優しさが雪を降らすこと
ねえ、君は知らないの?
僕達が本当はとても弱い生き物だということを
そんなことないと笑わないでね
....
もういないのよ
気付かない振りを
いつまで続けてゆくの?
その腕で抱いていた
あの天使は貴方から逃げ出したの
羽根の折れた泥塗れの
醜いドレスを引き摺りながら
貴方から飛び出していっ ....
敗者には栄光も声も無く
ただただ真っ暗な陰の中ですすり泣いて
優しく叩かれた背中を伸ばして
鼻水垂らしながら泣くしか無いって言うのか
敗者にかける言葉を探し続ける
煙草を吸っても珈琲を飲 ....
いきなり断言してしまうが、名作とは天然である。隅から隅まで計算しつくして書かれたものは、実は名作の名に値しない。何だか自分でも辟易するほど古典的な考え方でいやだなと思うのだが、いろいろ考えていくと、 ....
風は思いのほか近くから来る
雨はほぼ真上から
あなたの街は遠くて
僕は想うより他に知る事が出来ない
いつか
そこに立ったとき
僕は何を感じるのだろう
暑い暑い日差しに
....
存在価値が無いだって?
僕にとっては君は価値があるって
そう思ってるんだけど
そういう場合はどうなるんだろう
僕はもっと存在価値がないんだろうなぁ
一年の終わり
いつも快く迎えるわけじ ....
休日のピエロは、ギターを弾きます
ポロン ポロン
ひとりになって、わかったこと
わかりたかったことも
わかりたくなかったことも
わからなければならなかったこと
ポロン
僕が ....
舌舐めずりのところを ぼんやりと
何かを訴える口を のんびりと
スローにしてみたいたら 声が聞こえた
「ここにおいで」と。
ひとしきり雨が降る間 傘は無くて
生温 ....
狭い檻の中に棲む
つがいの獣
明日を語らずに
今日を愚痴る
狭い檻の中で諍う
つがいの獣
嘲る口元には
朝餉の飯粒ふたつみつ
軋み合う魂より
産まれ出でし
いがみ合 ....
見て!あの人
あんな胸元が開いたドレス
よく着られるわね
まあ、あっちの人はもっとひどいわ
たしかにあなたはいつも落ち着いた
控えめなドレス
見てよ!あの人達
あんなに人前でくっ ....
親愛なる名誉白人の皆様へ
皇居に向かって敬礼する事が狂気だなんて
そりゃあんまりだよ
俺はただ単に天皇陛下を敬っているだけなんだ
別に街宣車に乗っている訳じゃないし
右翼的思想を持ってい ....
これは
戦いである
あなたの尊厳を奪った彼らへの
戦いである
あなたとおれとの
すべてをかけた
あなたの笑顔を取り戻すための
戦いである
人ひとりを破壊し
失敗を認めない ....
円盤が
おまえの頭上高くを浮遊する
未確認の淋しさを乗せて
円盤は 氷点下の空を浮遊する
おまえの淋しさを憐れんで
おまえの淋しさに同調して
(いずれも認められていない淋しさ)
空の白さ ....
あなたのための紅い唇は
君の汚い唾液のせいで翳んでしまった
吐き出した言葉は「 」
胡散臭くて吐き出せれば笑えるほどにがなるギター
一服しましょう
落ち着いたでしょう
欲しいもの ....
浮遊し切ったグレーの吐息は
眩しいほどの黒に溶けて
疲労しきった三日月を
粋な靴に押し込んだ夜
外は昨日の残骸が
そこらじゅうに転がっている
軋む肌に慣れた夜明け
....
のろまの亀さんと
せっかち兎さん
兎さんはぐんぐん走った
亀さんはのったりのったり走った
あっという間に亀さんは見えなくなって
兎さんがただ一人で走っていた
これじゃあ、ただの ....
小さな丸いテーブルに
精一杯の気持ちを込めた
小さな丸いクリスマスケーキ
一夜の窓より街の賑わいを見おろすと
そこかしこで肩を寄せ合う恋人達の姿は
語り合う言葉の響きに酔いしれ
ク ....
誰かにその場しのぎの付き合いされても
疑うのは自分という人間
だって分かってるから。
疲れる。
嘘つかれて腹立てても
自分だって嘘つきの代名詞。
休みたい。
手を切ってる友達をい ....
それは からっぽで それでいて 青い。
あぁ、こんなにも愛しかったのだと。
今頃になって気付こうが
それは もう からっぽに なってしまった。
そっと そっと つぶ ....
乾いた風が汗ばんだ額と髪の毛をすり抜けるときも
大地を蹴る爪先に火山性の礫がかすめるときも
棕櫚の緑が覆う甘いオアシスの水の飲むときも
いまだ おまえの低いうなりと乳臭い匂いが
俺にまとわりつ ....
”ホウ”と呼ばれ
クローバーのしげみ、
緑が刺さって降った。
波が寄すごと夜が訪れ
オモネリ
またたきを繰り返す
白と黒の鍵盤を雫が離した
空は破れ
梯子ばかり
海へと下 ....
目をクリクリさせて
鼻の穴を大きく膨らませて
電信柱の後ろに隠れているおとこのこ
笑いの爆弾を抱え
友達が近づくのを待っている
ワッ
キャ〜
あ、ビックリした。
いやだぁ、けん ....
色の無い世界の波に揺蕩い
足元に地面は無く
不安定な波の中足を深く突っ込む
水飛沫のまぁるい光に目を細め
僕等は、明日、居なくなります
それは、震えるほど涙でした。
ある冬の日の午後に
人通りの少ない道を選んで
散歩をした
それは確か 手が
かじかむほど寒い日だった
一時間ほど歩いて
そろそろ家に戻ろうとした時
前方にある ....
床屋なんかに行くな
奴らは巧みな話術で金を取って
私たちの人間を奪っていく
床屋は冷たい機械だ
奴らの好きにさせるな 言いなりになるな
機械になりたいなら 床屋へ行け
世界の寒 ....
死期が近づくと
彼等は自ら首を吊って死ぬ
夜に 孤独な木を探してその枝に
縄を垂らして果てる
南の大地は熱い
吊られた身体は素早く腐る
自分ひとりで首を吊れない者は笑われる
ましてや ....
他人に優しいって事は
自分にも優しいって事かな
君に優しい顔を見せるたびに
僕は自ら犯した罪を
古いものから順に消し込む
過去に犯した罪を贖う為に
君の気侭な振る舞いにも優しさ ....
黒いレースカーテンに透ける色ガラス窓が
めずらしい声で鳴きつつ
さっき
ひび割れてくのを
めでもみみでもはなでも
くちでもてでもあし
でもせいきでも
あなるでも
ないき
かん
....
1 2 3 4 5 6 7