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○ところで皆さん!

ところで皆さん!
口を開けてください!

と、日記に書いた

書いたのは私一人
読むのも私一人
そこから先が続かずに
皆さんが口を開けて待っている

 ....
たわしはもう
わたしのことなど忘れて
海に帰ってしまった

たわしのかわりに
いわしで風呂の掃除をすると
少し生臭かったけれど
自分も海に帰れたような気がして
そのような気がして

 ....
薄幸そうな女が歩いていく
カツカツカツカツ通りを歩いていく

お気に入りの赤いコートを着て
カツカツカツカツとブーツの音を響かせて
薄幸そうな女が歩いていく

背筋をピンと伸ばし
 ....
ねえ、雨

+



+

遠い

+

いつも

+

記憶

+

遠い

+

ねえ、雨

+

崩れる?

+

崩れない ....
1.
顔を洗って髭を剃ると
私の顔は鏡の中にあった

洗面所の窓
その外にはいつも外があって
夜がまだ薄っすらと残っている

貞淑なやす子は朝食の後片付けをしている
今までの毎朝 ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
久米一晃さんのたもつさんおすすめリスト(66)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小詩集「なんでだろう」- たもつ自由詩1704-1-24
それからのたわし- たもつ自由詩803-8-11
薄幸そうな女- たもつ自由詩303-8-7
- たもつ自由詩703-7-11
時代- たもつ自由詩1703-7-11
醤油- たもつ自由詩9203-7-9

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