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忘れられた言葉

終わりもみつけられずに

さまよったまま

静かに痛んでゆく紙のうえで

呼吸をつづけている

あのひとの、
いつかひらめいた
あのひと ....
君なら
しっているよね

赤い鳥居をくぐるごとに
空気
ひんやりしてゆくこと
しっているよね

お城の石垣にのぼる理由
そこから落ちるときの
一瞬の長さ
しっているよね


 ....
もう、すっかり
昨日とちがう


まだ背中が熱いのに
太鼓の音が耳に
こびりついているのに
黄色い法被の色が
ちかちかするのに

そんなふうに
頬を冷たく
なぜてゆかない ....
私たちが校舎で出会うのは
おばけなんかじゃない
それは
だれかの通り過ぎていったあと
だれかの
いちばん子供だったときの
いちばん光に満ちた
いちばん軽やかな
いちばん無防備な歩み
 ....
わたしは生まれてはじめて
暗い海の上を帰ってきた
海は、波は、そのたえまないざわめきは
常に舟をとりかこみ
あたりまえのようでありながら
のぞきこむと
そのたびに
あまりにも
おそろし ....
shuさんの美砂さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
忘れられた言葉- 美砂自由詩3*07-10-1
- 美砂自由詩3*07-8-27
祭りのあと- 美砂自由詩5*07-8-9
おばけなんかじゃない- 美砂自由詩6*07-7-17
灯台- 美砂自由詩3*07-7-15

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