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また春の風が
額を過ぎた
ふっと
潮の匂いがした
ような気がする


{引用=なつかしい声}

振り向くと
海がそこまで迫る
海は光る
反射して鏡のように


指を浸すと ....
駆けて来る
駆けて来る
薄氷を割るように
静かなギャロップで
はるかの足並みで


銀のたてがみをひるがえし
地上へと駆けて来る
お前の目の中で火が燃えている
お前が見つめると
 ....
倒れる
水差しが
ふとしたはずみで指先に触れ
ゆっくりと音もなく
まるで夢のように


倒れる
デイジーの{ルビ花弁=はなびら}が
こぼれた水の上に散らばって
白い沈黙
切なさに ....
shuさんの石瀬琳々さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海へ- 石瀬琳々自由詩19*09-4-2
冬の馬- 石瀬琳々自由詩22*08-12-4
倒れる- 石瀬琳々自由詩17*07-3-20

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