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遠い星から
スナイパーは
銃口を宇宙に向ける
地球から打ち込まれた
探査機は
火星の赤い大地を
不細工に這い回っている
地球人・ゴー・ホーム
宇宙にむけて
撃ち出された
君 ....
ぷよぷよ頭のシロイルカや
花火のようなくらげをみて
三人でおおきなアイスクリームを食べても
小さな女の子はそっぽを向いたまま
だから水族館から海へ向かう砂浜は
お母さんと君だけで歩いて行った ....
いずれは大河へ注ぐ源の
細い流れは
野を行く幼子のように
冬の透ける日差しの中を往く
冬枯れて覆いかぶさる
草の葉の下で
岩を乗り越え瀬を転がり
時と戯れる若者の気軽さで
ポクポクサラ ....
ひょいと持ち上げれば石の下にも
木々の葉の裏にも
川にも、山にも、雲や風の中にも
ニコニコ笑って神々は居る
チョット助けてよ
ほら手伝って
と声をかけても
にっこりわらって
ないな ....
いきなり
目の前に飛び込んできたのは
黄色い蝶です
秋に向かって明け放れた
私の窓から
季節なんてと
挑戦状をたたきつけて
不敵にヒラヒラ舞っています
私だって
この生にバン ....
少年の日、夏草がおい茂った土手を越え、錆び付いた線路を越え、
森の中へ続く細い山道を登っていった。
逃げ水のような予感に促され、
追うようにのぼっていった。
いつも思い出すものは光に包まれ ....