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ほら
徐々に白昼は
朗らかな華やかな他人となり
朗らかに、華やかに
高くなり
遠くなり
ずっと
最適な肌へ
熱を当てそこない続ける私の体の
どうしようもなく密 ....
ただひとつの意味でだけ
朝であればそれでいい
女は、暗がりから
チチチチチ、が発されるのを待っている
さあ、と
鳥が開かれるのを、鳥が始まるのを
待っている
....
此の地面は
匂いも、何も
残らない性質です
此処にいることを示せず
湧き上がること溢れることを戒めてゆく動作が
結果的には
瞬きです
此の地面は
風へと ....
手の甲を
濡れ遅れた微熱にあてがう
初夏だなんて
初夏、だなんて
密度を増しゆく空や緑を背景にしても尚明るく
誇るように明るく無数の二の腕が溢れていて
その無邪気さ、罪は無いけれど ....