すべてのおすすめ
川の流れのすぐ後を
少し遅れて
時が流れている
もう聞こえない
あの人の声のように
過ぎてしまった時が
少しずつ遠ざかっていく
水面を割り
魚が跳ねる
私に時を返すため ....
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく
きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
セブンスター
今夜はもう
誰の書いた詩も読みたくはないんだ
ピース
おれ自身が書いた詩さえも
読む気がしない
これって
どうかしてるかもしれないな
セブ ....
目指すのは
頂上ではなく
より高い場所
轍の無い荒れた道にこそ
新たな可能性は潜んでいる
棒の様な足
乾いた喉
前途は多難
それでも後ろを向いてしまったら
どこまでも落ち ....
一夜の頃
初めてあなたと離れた夜
一人の夜は何か不思議で
夜の音を聞いている間に
過ぎてしまいました
二夜の頃
あなたがいないことに慣れてしまった夜
何をしていいか分か ....
引っ張ると真っ暗
完全な真っ暗
そして
そのまま目を閉じた僕
どうせ何も見えやしない
それなら目を開けていようがいまいが同じこと
そして
そのまま眼を閉じた僕
....
気付いたら
もう 走り出していたんだ
君のしぐさ 足音とか
もう 全部
気付いたら
かげがえのない タカラモノ
声いっぱいにして
叫びたい気持ちは
今はまだ ....
オレンジと黄色の光
混ざり合って
照らされた僕は
午後3時の憂鬱少年
明日は今日、
同じサイクル。
日常は迷宮
僕を永遠の空間に
浸らせたまま逃さない
迷宮を出ようと
....
アイドルになりたい〜〜
アメーバになりたい〜〜
そしてあじフライになりたい〜〜
あじフライになって〜
身体をタコ糸で〜
ペットボトルロケットに縛り付けて〜
発射〜〜!
大気圏越え ....
ぽつりとここに佇んでる
えんぴつの先に揺れてる幻想
むすっとした彼女の横顔
君に送り続けるこの生命の熱
のんびり散歩に誘ったら
アクセスするよ、そっと君の手握り
ホッとす ....
道端に咲いていた花
私の知らない花
道草帰りの途中で見つけた花
私が好きになった花
薬にもなる花
私を照らす花
音を奏でそうな花
この季節だけ ここにいて
コンクリートのかけらを見ていたら
子どもの頃を思い出しました
川で拾った石を交換した友だちの
重みが伝わりました
輝いた面影を
頭の中で追いかけました
自転車を見ていたら
青春時代を ....
深夜の影踏み
星の影探して
月の光を浴びながら
星の影踏み
闇夜の月
掌に光を集め
星の収集
出来た影で
僕らは遊ぶ
お前みたいにようできた妹を持つ秘訣はな
兄ちゃんみたいな駄目な兄貴を持つことや
何やってもあかん
お父ちゃん、お母ちゃんに
心配ばっかりかけよる
こんな駄目な兄ちゃん見てる ....
瑠璃、瑠璃、瑠璃、瑠璃、
瑠璃色の
海、海、海、海
海の下
珊瑚はお手手をいっぱいに広げていたい
広げてお日様を集めていた
お日様を集めて花嫁の衣装に
花嫁さま
しずしずと ....
こたえがわかりました
もとめてるもの、したいこと、わかりました
きいてきたあなただけど、つたえられません
とてもとてもとおくなってしまいま ....
バイクが欲しい
ただ
ひたすら走りたい
私が生まれる前
あなたが走った
遥かかなたの地を
そして
自分の肌で感じたい
あなたを変えたものを
裕福な青年を
歴史的な革命家に変えた ....
目はこころの窓っていうけど
窓からみる眺めはいつもと一緒
あたしの気分次第で色を変える
太陽が燦々と降り注いでいても
なんか白々しい感じがして
底抜けの青空のせいで
自分までからっぽに ....
周りは華やいでいた
皆 手に手に幸福を抱いていた
陽は僕らの真上から降り注いでいた
子供が鳥の影をおいかけていた
行く当てもないままに
負けじと腹の底から笑っていた
しがな ....
開いてる籠から
出られないでいる
足りないフリして
求め続けてる
優しい誘惑
一度堕ちたとき
すべてが怖くて
ドアをそっと閉めた
分かりやすく
愛して欲しい
複雑に
....
論外なことをいつまでも
くどくどと説くのはやめるべきだ
自由になるならないは自分の心持ち次第
雄弁に語っても何もならないのは承知だろ
内なる力を発揮するなら今しかないのさ
期待されるされない ....
多くの詩が生まれ
同時に多くの詩が消えてゆく
誰にも読まれず
誰にも語られず
誰の心の中にもない詩は
もはや生きていない
生きている詩は
誰かに読まれ
誰かに語られ
誰かの心の中 ....
拝啓、先生へ
私は今、とても怖いのです
あの頃の私に戻ってしまいそうで
私はとても怖いのです
あの頃の私は
今思えば悲しいくらい
いろいろな物につき動かされて
多く ....
これといって意味はないけれど
コーヒーカップを買いました
ただ買っただけなので
無駄遣いでしたが
人と話がしたくなりました
これといって意味はないけれど
車で県内を一周しました
ただ ....
ほんとうは
本物が欲しかったのに
目が覚めて
枕もとにあったのは
ぬいぐるみ
だから毎日
ごはんを食べさせてあげました
お話もしました
一緒に寝ました
そうしたら
すぐに
白 ....
そよ風に吹かれながら
野原を歩いて行くと
車の墓場があった。
どこからか
一台
また一台と
車がやってきて
力尽きたように
そこで蹲るのだった。
わたしはそこまで歩いて行き
....
それで ええねん
そんなふうに やさしくしてくれたりな
そんなことでも ええねん
その気がないことだとか
そんなことは ええねん
むしろ 期待することが ....
指の先からくぐります
まずは小指から
つかえてもすぐ引き返せます
引き返しまた
ためす
指輪くぐり
手は裂けているから
指、と呼んで
なぐさめたい
――通り抜けできません ....
明日も走るだろう。
ただ光を求めて。
ひたすら走ろう。
闇を振り切る為。
真実はここには無い。
いつも僕の一歩先にある。
もうすぐ狼がやってくる
山羊なんかを食う
羊羹なんかを歯の間に挟んで
山羊なんかを食う
めえ
俺は牛の乳を搾取する
俺の牛からも
お前の牛からも
しかたなく全て搾取する
それが俺 ....
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