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蝋管蓄音機が回る
カタカタと踊る音
歌声が聞こえると
娘たちは踊り出し
いつまでも踊る
踊り疲れて眠る
眠り疲れて旅にでる
出たとこ勝負の蓄音機
てくてく歩く野の花に
カタカタ歌え青 ....
重たい音の寝顔に忍び泣く男の姿は気配りの鏡と言われたような気がしたが、富士額の女の子が影を配りながら付け届けの注文を取っているのをデジカメで撮影する少彦名神に告げ口する鰐皮の財布泥棒子煩悩な男は茎から .... なにもないところから
水を汲み出す作業は
大変きついことです

今日も草臥れたあたまと
身体で
井戸の縁から
底をのぞき込んで
あまりの深さに
ため息をついてしまった

 ....
なにもない器に水を注ぎ
一気に飲み干してやる

おおきなため息を風船に詰めて
世界中に輸出して金をため

君の好きな水たまりをこしらえて
一粒のオイルを垂らし

いつまでも見て ....
  

ひとりで行く
風の吹く
木立の下
馬がつないである

走る姿
馬場のまわりには
人の群れ
速い馬に人気集まる

日曜の午後
レースがある
明るい服を着て
騎手が疾 ....
緑の蛙は
あまがえる
尼さんが
ひっくり返って
甦るとは
鳥山明のべたなギャグ
寝そべって
漫画を読んでは叱られる
叱られては堪らない
堪らないから考えた
T−topを ....
服の裁断は難しいので
やったことがない
春になると
春の型紙が
雑誌の付録に付いている
型紙が
さあ作りなさいと声かける

デパートや生地屋さんに
一反木綿を買いに ....
インラインスケートは過去のものと言い放ち
白いキーボードの上にぼくらの躯を積み上げ
ガソリンぶっかけ始末するために雇われた君

美しい君の繊細な指先はどこまでも透き通り
赤いレーザー ....
枯れ果てたわたしの思い
よろよろと蹴躓くごろた石
炎熱の河原を歩いていたら
枯草の間に水鳥の巣がだらり、
歪んだ形のリングで版図を示し
その中に白い泡が住んでいた

樹液か動物の粘液 ....
春に見込み生産した思想が腐って
生臭い匂いを残して冷凍された
夏の記憶を持たぬ子供の眼が
暗い海を見つめる

冬の陽のあどけなさ
日溜りに春をもたらし
猫の子はしゃぐ

初春や羽根つ ....
終わりのないテロと戦う

戦闘機も白い雲の中では
機械の目を頼りに
電波系の学問を頼りに
地上の幽霊
フラダンスを踊る
踊り狂ったフラダンス
地雷原を
吹っ飛ばすように ....
カネオクレタノム
電信
電話
パケット通信
送れたのは誤解

巫山戯た如月
別れ話の睦月

私が世話する
緑亀と草亀が
取り違えた赤ん坊
長谷の大仏良い男
機嫌 ....
今、私が見ている世界は
本物の世界なのだろうか
この離心症的な感覚のうちに
春を迎えた

産土神の境内で幼児が駆けまわる
ミズスマシの様にくるくる回り
分子が突進して炸裂する
子供と死 ....
記念日の光
見えない春が
口をつぐんで佇んで
蛙の子供を待ちあぐね
ぴょんぴょんぴょんと
跳ねている
spring has come
毛羽立つ砥の粉
見えない光のそ ....
わわくとは衣がほつれるという意味のようで
ろらんとは人の名のような電波航法のような
いずれにせよタイトルの意味が分からない
分からない場合は食事をしてからニュースを見て
あさっての方角に ....
はちまきを締めて
タンクローリーで
液化天然ガスを運ぶ

おまえら
圧力の掛かったボンベに詰められ
おとなしく液体にされたままのガス
見栄も誇りも持たないのか
唯々諾々と頭を下げて ....
にゃんこの目
かまいたちの爪
きたきつねの背中
ぴかりと光る稲光
みんなみんなまぶしくて
なまこのまなこは目をつむる
浜から揚がったお地蔵さんは
ぐっと一息飲み干す定め
辛口の ....
なんでだろね
分かり切ったことを聞かれる
分かり切ったことを聞かれて
分かり切った返事をしても
なんでだろは安心しない
ひとばんじゅう
なんでだろって
うるさく呟いて
それで安心して眠 ....
インターネット・セキュリティー
ガイドブックを読む

マイクロマシンのドライバーを
インストールする

パーソナルファイアーウオールを
粉砕するマクロウィルスと
アプリケーションの追加 ....
銀河系宇宙には
空飛ぶ円盤がある
あるだろうね
あらねばならない

円盤が飛来するために
滑らかに仕上げられた
空の広さといったら
ロシアの大地には敵わない
ネバ河に沿っても雪は積も ....
ガジラを囓りに
北千住に行く
初めて降りた駅なので
北も南も分からない

聖徳太子
黄金虫
クチボソ
釣れない日のお呪いのように
ブツブツ呟いて気持ちを落ち着かせようとしたら
道行 ....
ビルマの昼寝と
昼間のカラスは
夜に寝て
謀略する猫
謀略する人
夢を囓るガジラ
犬と猫と人と
個人的な関係は
破綻して
憲法改正
大バーゲン
お店の都々逸
クラクショ ....
ギタラ ギタラと鳴り響く
緊急 住民集会 泰山木を撃て
の声

怖い小父さん
舟が出る
乞食の小母さん
骨しゃぶる

北から来た娘
爪を光らせ
恥を塗る 木

北風
 ....
光が少なくなる冬は

光に支配されて

自由に振る舞うことができない


生きてるだけで

贅沢だと言われる









2005/11/19
ほほほと笑う

かにかにかにと縋る

草臥れた王様たち
不満だらけの猫
傷ついたサソリ
みんなの地球が
細くなるね
鉛筆削り

お金が欲しいと
知らん顔する
僕の良心に
ふ ....
    
古びた待合室に西日が射して
喉が乾いてやりきれない
安物の扇風機、ぶんぶんと回転し
僅かな逃げ場を隙間なく切断して
夏を愉しんでいる

診察を待つわたしたちの空気は
ついに白 ....
タケヤガヤケタ!
新聞紙をひろげたら
焼けたのは竹野の外れ

焼け爛れたタイヤが燻り
きつい硫黄の匂いが林の
中にしつこく漂っている台所で
焦がしてこびり付いた黒こげの
手鍋の底を ....
何があっても離さない
手を離さない
堅く約束する声が
一晩中 木霊して
待合室に消えた

内股で歩く癖がついた

堅く口を結ぶのを忘れた

立ち小便が上手になった

放 ....
囓る
足の指を囓る
囓る
猫の額を囓る
囓る
柱の傷を囓る
囓る
カレンダーの空白を囓る
囓る
固まった真実の躯を囓る
囓る
惚けたふりをする耳を囓る
囓る
駅のホー ....
まどろむ海月さんのあおばさんおすすめリスト(59)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蝋管- あおば未詩・独白2*06-2-11
ドカ雪- あおば未詩・独白1*06-2-11
井戸- あおば未詩・独白2*06-2-10
いつの日にか- あおば自由詩4*06-2-9
木立- あおば自由詩4*06-2-5
緑のT-top- あおば自由詩2*06-2-5
春の裁ちかた- あおば未詩・独白2*06-2-4
インラインスケート- あおば自由詩3*06-2-4
泡の微笑み- あおば自由詩1*06-2-4
行商- あおば自由詩4*06-2-2
いきおくれ- あおば自由詩6*06-2-1
いきおくれ- あおば自由詩2*06-2-1
世界- あおば自由詩1*06-1-30
壱秒祭り- あおば自由詩2*06-1-28
わわく_ろらん- あおば自由詩3*06-1-26
新田義貞- あおば自由詩5*06-1-9
こんにちは図鑑- あおば自由詩3*06-1-5
疑問- あおば自由詩3*06-1-5
再起動- あおば未詩・独白4*06-1-5
冬の円盤- あおば未詩・独白4*05-12-24
ガジラを囓りに- あおば未詩・独白1*05-12-15
フリマのビルマ- あおば自由詩1*05-12-8
蘇生- あおば自由詩2*05-12-5
冬の光- あおば自由詩4*05-11-21
鉛筆削り- あおば未詩・独白4+*05-10-26
主体- あおば自由詩2*05-10-10
椋鳥- あおば自由詩3*05-10-5
切断- あおば未詩・独白3*05-10-2
裏口- あおば自由詩7*05-9-24

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