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くるくる回る青い眼の操り人形
甘い甘い甘過ぎるお菓子をどうぞ  
子供を見つけては風船を渡している背の高い紳士
誰よりも腕の筋肉が太い男
春の鳥によく似た声で歌う女
音楽だけが聴こえてきて
 ....
いやに煙くさいので
ジューサーは目をあけると
驚いて動けない
火があちこちで燃えている
ジューサーはそばに転がっている
オレンジに緊急事態をうったえた
オレンジも目をあけると
驚いて動け ....
船乗りのいない朝は 突然やってくる

脳が白い朝焼けに揺れる

瞼から忍び込んで 水平線を引く

船腹をなめる波が 意を鎮めて{ルビ誘=いざな}う

船体の軋む音が 孤絶した海を助長す ....
是非にと所望された電柱
お前の未来は明るい
お前の姉さんはおととい
嫁いだばかりで戻ってきた
カラスの巣はハンガー
ハンガーとハンガーとハンガーで
流動的なヒナたちが
どこで育っているの ....
駅までなら徒歩で3分だ、と
とりあえず一つ目の目的地
取っ手掴み、勢いよさげに瞬発力見せたら

コンマ2秒ですぐに気付いた
「7歳にもなると手強いな」と
仕方なし、とりあえず部屋を出ること ....
どこからともなく
聞こえてくる
真夜中の祭りの
雑踏に耳をすます
 もういいかい
古くて日付のない記憶が
唐突に甦る
 まぁだだよ
暗くてよく見えない顔
と 真夜中のかくれんぼをする ....
「日常という名まえのスペクタリズム?」
そういうのがすでに
定着したニュータウンになにげなく灯ろう
白熱球と蛍光灯の下の
テーブルと人数分の椅子の数を数えて
寄り添いみんな一つの影に ....
裁ちばさみの刃にヒカリさすシャキン
切っ先さしこんでみた、いちめん白紙の大高原を
波風たてて無理にとおして道理もひきこみ縫いこんで
頭痛も続くわ関節に激痛!
キリコミ線だけ辿って渡るの

 ....
橋をくぐる橋の向こうに
ひとつおきに壊れた灯があり
ひとつおきに鳥の背を射る


青のなかの金
金のなかの青
朝に昼に 夢をめくり
めくりめくり 剥がれ落ちる

 ....
また
草の匂いのする、夏が来る

ホームから駆け下りて
5時17分の各駅停車に間に合うように
大人たちが向かう方向とは
ずっと、ずっと
逆に走ろうと決めて

あの人からは
降りだし ....
車体を軋ませながら
ショッピングモールの駐車場の出口をかすめてゆくキャデラック
ハウリン・ウルフが辺りを
ビリビリと揺らすほどに吠えてた
けたたましく鳴きながら ....

ああ……
ケーキなんて嘘さ
優しげな瞳をしたあの人は
甘い期待に励まされた
子供たちを裏切った
食卓のうえを見る
歪んだ顔が曲がって映る
ケーキなんて嘘さ
白い皿には何ものってい ....
ねえ意地悪いわないでよ
もう少し後にしといてよ
言い値でしとくよ、そら
ほんとさ急かすなよ

もう後になんか引けないし
通る人の目も冷たいし
翻弄されては儘だし
かという訳も手は無し
 ....
世界の果てが、ただおっさんとセックスする自分だってこと


1億5千万キロメートル上空から僕と君はダイブする(金木犀の香りがする)

少女でも少年でもない加速度で、未成熟の裸で、つたない言葉 ....
波のスピーチを聞いていた
一人 10時に聴いていた
一定のリズムでノイズが鳴るばかりで

少し向こう

研究員がデカい装置を使って
スピーチを解読していた

偶然は必然であると言いた ....
髪を掴んで押し込めた少女が
ちいさな爪で 
 カリ カリ と閉じた扉に穴を空け
隠したナイフを差し出した

ちゃんと生きるのには邪魔だったから
小さな部屋に閉じ込めたのに

少女は暗い ....
ロドリゲスは真っ赤な革ジャンを着てこう言うんだ
100両編成の貨物列車を見に行こう
信じるか信じないかは別だけど

俺は買ったばかりの真っ黒い中古のロングレザーコートを着て
真っ白いセブンス ....
命をわけたシャボンが
あまねく広がる田の空を
おもむろに這いのぼる

シャボン、シャボン
あなたを見上げて
遠く咆哮を響かせます
置いていくなと、低く
低く唸るのです

大地を ....
季節と季節の境目を
ぐっと引っ張り糸を千切る
結び目が外れ曖昧になる


ひとところにじっとしていられなくて
うろうろと歩き回る
だんだんどうでもよくなって
二つをまたいで大きく寝そべ ....
耳のようなかたちをして
母のおなかの中でうずくまっていた
そのとき私は
ひとではなかったが
確かに
ひとの一部のかたちをしていた

二十歳の誕生日に
ストローの束をもらった
もうすぐ ....
                 090210




手のひらで水を掬うポーズ
倒木を避けるポーズ
みたらし団子を嫌うポーズ
甘納豆を頬張るポーズ
自転車に乗っているポーズ
開き ....
かくれんぼかくれんぼ
かくれんぼまだだよ
夕暮れマダーだよ

ユウグレー のびてくのびてくのびていく

かげやなんやかや

おだんごかじったり
なんやかやなんやかや
月がかけてきま ....
錆色、妖水、試験管。
この夜空、その一滴で、
麻痺させるのは誰。
桃源郷の、咽び泣き、
高速道路を、やって来て、
それから何処へ往くの。

透明な静謐は、
宇宙の彼方。

星にすむ ....
触れた硝子窓は絶対零度
その瞬間から解けていく

元素の化学反応の連鎖
壊れて繋がる、この永遠ループ

フラスコの水面に、泡立つ蒸気
弾けて溶ける 溶けて弾ける

汚れた白衣に薄い日 ....
 
夏期講習が終わる
子供たちは飛行船
坂道を駆けおりていく

誰かの夢のように
安らかにうち上げられた
深海の魚を見るために
 
それから少し遠くにある
犬の耳を覗き込んで
ま ....
星になろうか
蛍になろうか

骨壺と帰郷してきた
あぜ道の先に鉄塔の里山
夏は盛りで
田は青くそよぐ
懐かしいともいえないぐらい
生家はそのままで
特に変わらない父が
特に変わらな ....
 
家を
ぼだされだ
わらしが
わらしでなぐなるまで
泣ぐ声が聞ごえだど

おめは
山がらひろってきた
わらしだがら
ほれ、見れ
この柱さ傷がある
熊の爪あとが

オドは言 ....
いちご味のアイスクリームが
水たまりに落ちて
七色の油が
水面を走って拡散していく
その上をコンビニのレシートが
巨大タンカーみたいに
悠々と流されていく
アスファルトにひざまずいて
 ....
時は流れ
ぼや〜んと口を開ける
頭は空になる
ゴンがやってくる

愛される
嫌われる
好かれる
嫌われる

花に水をやる
亀に餌をやる
星に眼をやる
体に酒をやる
対流圏の天辺に住む生き物は
そこからさらに上のほう見上げて
あぁ空だなぁと思うのだろう

成層圏のその色は
地圏の天辺、気圏の底から
見上げたそれとは違うだろう

対流圏の天辺に住む生 ....
くろねこさんの自由詩おすすめリスト(133)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
回転芝居- 薬指自由詩3*09-7-27
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