ことばをください
わたしが一生
元気に生きていけるだけの
強い力をもった
あなたに二度とあえなくても
それを支えにずっと
笑顔でがんばれるような
スマートな優しさや
きれい ....
あの嘘を見破るなんて野暮なことしなきゃよかったサヨナラ純情
ツマラナイ女になるなと口癖のように云うから泣いたりしない
ピンヒールの靴を履いたら女王様君はかかとの下で傅く
口紅の色を迷 ....
降り立った夏の停車場せみたちの鳴き声拍手喝采のごと
実家へと歩く田園風景のさびしきひとりと描かれる夜
秘密基地としての廃屋いまはもう月光だけの棲み家となりて
失った記憶と ....
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
来る日も
また来る日も
毎日 毎日
朝も昼も
そして長い長い夜も
あなたのことばかり
想いつづける
何気なく交わした会話や
時折みせる少年のような微笑や
偶然に触れた
....
ゆうぐれにボクは涙をたれました オレンジ色はひきょうなもんだ
からだにはいつも火の精が住んでいて
受け入れる場所で炎を上げる
紅をさしたような君の唇からは
水の精がそっと頬を濡らす
「知っていますか、
とってもやわらかいんだ。」
強く抱かれ ....
食べたい
私はあなたを食べたいし食べられたい
食べてよ食べてくれない?
わたし
あなたを食べたい
寂しいし息もしたくない
ご飯は食べてない忘れてた
食べたい、だってそうじゃなくちゃ
埋 ....
決めた
今日
君以外の事
しない
君の名前を呼吸して
君の笑顔で働いて
君の鎖骨をおつまみに
君の言葉を食べて
寝る
今日
僕
君以外の事
しない
けしごむ ごしごし こすっても
きえないものなーんだ?
らくがきのつもり なのに
きえなかった きみのなまえ
だれかに見られるのがいやで
まっくろに塗りつぶしたけど
そのし ....
ラブホテルに行きたいわ
クリスマスにどうしたいかって訊かれたら あたし多分そう答える
37階建てのホテルの最上階の夜景もそれはそれで良いのだけれど
君の瞳に乾杯するほど嘘なんかつい ....
あなたの隣で眠りながら
あなたの小指に私の小指をそっと触れさせる
大それた希望じゃなくて
ただ、心が冷え込むこんな夜にだけ
そーっと気付かないように
あなたのぬくもりを感じる事をお許しくださ ....
ほわん
一人でいた寂しさが腕枕の中で、花になる
暗くなるまえにはかえってきます
さがさないでください
ひふみ
電話のとなりのちいさな紙片にしるし
やわらかな革のサンダルをはいて
砂利をふんだ
わたしはこれから ....
残暑見舞い申し上げます
少女だったあなたと出会ったときから
もう何回目かの夏が過ぎてゆきます
白い制服と 浅黒い笑顔
ぼんやりと胸に残っています
会わな ....
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