あなたがわたしのようにできていないように
わたしもあなたのようにはできていない

ひとは、物事は、それがあるべきではないようにはできていない

押しつけあおう、殺しあおう、壊しあい、奪 ....
あり合わせの野菜と特売の豚ばら肉で作った野菜炒め
ちょっと辛めなのは彼の好みで
できたての熱々をふたりのお皿に取り分ける

彼はと言えば相変わらずのパソコンに熱中していて

彼のお皿にはお ....
君に触れるのが怖いのです
君のやさしさが痛いのです

君の腕の温さを思い出すたびに
君の言葉がリフレインして
あたしの心臓が血を流すのです

君の声を思い出すたびに
君の視線にがんじが ....
私の詩がどんなに拙い読むに耐えないものであっても
便所の落書き以下の代物であっても
そんなこと関係ないんです。
ポイントが入っていないと誰にも相手にされていないようで
孤独に凍えそうな ....
僕ら互いに理解できず

すりきった体は

紅く染まっていたよ

わからないから手を離す

分かりあいたいから手をつかむ

僕はどこにいる?

さぁどこだ

今いる過去の渦の ....
私は今 何がしたいのだろう

教えてくれと言っても
俺の周りにそんな先生いるわけでもない

ただ 想像の世界でしかない夢を見ているだけ


私は 何なのだろう

あなたは教えてくれ ....
蛍光灯の白い明かり
白と黒に世界を分けて
無機質な
感情の無い人工ライト

ただ僕は堕ちていく
何も掴め無いまま

血色を奪い取る青白い光
白と黒に世界を分けて
有機質の
観念恐怖を持つ人工ライト

 ....
その砂の一粒一粒が積もり積もって
砂の海となって世界を沈める

手のひらの上の砂は
指の先からさらさらと
音も無く滑り堕ちてゆく

舞い上がる砂埃は風に攫われて
最果ての地へと流されて ....
わたしと働く人たちから
わたしは能力がある
仕事ができると
評価してもらえたら
わたしはきっと大丈夫だ


わたしにとっての最悪の状態を
一度経験しているから
わたしは他のどんな状態 ....
人は「現実の世界」と「物語の世界」という二つの世界に住んでいるのだと、最近は思うようになりました。
しかもどちらか好きな方を選んで、好きな世界にだけ住むことはできなくて、
必ず二つの世界にまたがっ ....
まあるい かたちを はりつけて
あなたは まる よ


おほしさまの かたちを はりつけて
あなたは ほし よ


しかくい かたちを はりつけて
あなたは しかく




 ....
やりたいこと

ひとつだけ

かなえてみよう


ほんのすこしの

ゆうきとともに

ありんこほどの

ちいさないっぽ


たたかいません

でもにげません

 ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
雲ひとつなく秋晴れの空

父の運転で越えていた峠も
いまならば
自分の運転で越えられる

アクセルの踏み加減でスピードを調節
ブレーキなんか踏まない
でも
思いの外カーブは厳しい ....
生かされている
胃に空けられた穴から栄養剤を注入し
機械に繋がれている

生かされている
夢と希望を剥奪された代わりに
最低限のガソリンを与えられ
メンテナンスを成されずに

生かさ ....
泣きたいんだ
でも
どんな風に
悲しんだらいいのか
わからなくなっちゃった
空が灰色クレヨンの日
風邪をひいた詩人はゆめゆめ思った


詩人たるもの
移ろう季節を誰より早く
探して言葉にしなくちゃいけない


詩人たるもの
少しはむつかしい漢字くらい
す ....
幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
テントの外の
雲は鳥のようで
月は、まんまる

ああ僕、
あの月で玉乗りをしたら
きっともう一度笑えるのに

おどけすぎた道化師の詠んだ
詩の先があまりにも尖ったから
あの人は死ん ....
「トウモロコシ」と言えない子供が
とうもろこしを殺してしまった
大人は嬉しそうに笑っている
子供には子供の悩みがあるのだ

 今日ついに10本も殺してしまった。。。



「キウィ」 ....
なんだかとっても寒いので
財布の中をのぞいたら
やっぱり寒い

ころりと100円玉
音をたてることもなく居て

街角の自動販売機
120円という表示が淋しい

一昔前なら缶コーヒー ....
君は寝た振りが得意
わかっていてもウッカリ騙され
今朝もゴミ捨ては僕の役目


君は大人だから
分をわきまえているよね
僕はと言えば歳はくっても
燃える恋と燃えない恋の分別さえ
未だ ....
{引用=
自分が自分であることに
儚い戸惑いを隠せないのなら
あなたは泣いていい
存分に泣け
其処には
散々に舞う桜の花弁のように泣く理由が在る

自分が自分であることに
未来を確立 ....
目の前に 分かれ道・・・


   どちらへ






答えが見つからないまま

さて、 もう一度   覚え直しの
 



    い ろ は に ほ へ と
 ....
電線の上
羽を休める鳥の位置を
五線譜代わりの
英語ノートに記す

小さなスズメは八分音符
食い意地張ったハトは全音符
真っ黒なカラスは黒鍵のシャープ

車幅の狭い道路では
毎日二 ....
賑やかなるは人の群れ
震える瞼は今何処
卓上実技の儚さよ
脱力演技の獏が云ふ
小さき戸口の優しさに
独りぼっちの眼球と
手に手を取りて
試作の詩作に思索する
長方形の抜き型に
収納されるための
退屈な半回転運動を
人間時々猫の惰性で
永久に繰り返す
唇が嘘をもらして震えたり 夏の終わりの蝉のようかな

強まりて心を荒らす雨音に 彼(あ)の横顔が身に降頻る

萩揺らす女(人)の鈴鳴る声を聞き 見失いたりひかれる君を
その
ひぐらし

アコーディオンがたからもの
ヒトの喝采むさぼって
どこふく風のねなしぐさ
ゆらりと浮世をやりすごす


あれは
キリギリスとしんせきだったかねぇ

そ ....
わたしは みにくい獣だ

 鋭利な刃物を知っている
 (わたしの爪はいつも)
 鋭利な言葉を知っている
 (やわらかな皮膚だけを)
 鋭利な視線を知っている
 (傷つける)

みよう ....
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