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(地下鉄の入り口)


真昼でも陽の光の届かない
そこは蛍光灯で照らされた

もう一つの夜だった

疲れた足取りで階段を降りてゆく
行き先を示す電光掲示板には
目的の場所が表示 ....
すらすらペンを走らせれば
紙の上にハトを飛ばすこともできる

あるときは灼熱の雪を降らせ
またあるときは凍りついた心も融かす

僕はマジシャン

人の気持ちも思いのままに
不思議と動かす言葉を使う

 ....
明日よ
おまえのことがわからなくて
今夜も僕は眠ることができない

現実を消化するのが僕の仕事だ
逃げ出さずに立ち向かうのが僕の務めだ

明日よ
なのにおまえは夢や希望だとか
しがみ ....
目を閉じてひゃく数えるあいだの
静けさがこわかった

(いーち にーい さーん)

ぼくはずるだと言われるのがいやだったから
はんぶん泣きそうになりながらゆっくりと

(しーい ごーお ....
その小さな身体には大きすぎる
僕の白いYシャツを着た君を見て


窓に浮かぶ思い出
ある日ならんで歩いた海岸で
せまってくる白線をとびこえては
水しぶきをあげてはしゃいでいた


 ....
今日が終わる
その少し手前で

ひとつ足りないことに気づく

いつものように
君を送りとどけた駅で

「またね」でもなく
「さよなら」でもなく
「ありがとう」でもない

ひとつ ....
散らかした記憶をかき集めるようにして
作った万華鏡を
揺さぶってできた小さな窓の中には
ゆるゆると回転する色彩

現実はいつも空回りしているから
わたしたちはいつも何かを求める
それは留 ....
指先一つで簡単に
時間を支配できたらいい

会えないときは早回し
一緒のときは止めてしまう

永遠さえも手に入れて
それをあなたに捧げたい

もどかしさがつのらせる
想いもあるとい ....
炭本 樹宏さんのベンジャミンさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「地下鉄には、もう一つの夜が」- ベンジャ ...自由詩3*06-2-11
マジシャンの憂鬱- ベンジャ ...自由詩6*05-10-12
明日に捧げるポエム- ベンジャ ...自由詩8*05-9-30
ぼくは鬼ごっこの名人だったんだ- ベンジャ ...自由詩13*05-9-9
Yシャツと君と- ベンジャ ...自由詩9*05-9-2
ひとつ足りない- ベンジャ ...自由詩17*05-8-24
「万華鏡」__【やったよ!100行連詩】- ベンジャ ...自由詩6*05-5-1
時間を支配できたらいい- ベンジャ ...自由詩4*04-12-1

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