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去りゆく時の影青く
君の背中に青深く
波の名残りを追いかけて
君は夏から逃げるだろう
この手に触れたカナシミで
私は砂をまとうだろう
まとった白い砂のごと
夏は離れることはない
....
陽炎、それは
記憶のゆがみ
デジャブのような交差点で
わたしが出逢った八月は
語る青い風になり
あなたを連れてきた
視界の輪郭線が溶け、崩れ落ちて
なみだのフィルター越しに
見 ....
ゆきすぎた夏のよこがおを
どうしても思い出せない
急行に揺られて
日よけを半分だけ降ろす
だれもいない改札で
追いかける風は
やさしいだれかと
海のにおいがして
すれ違う夏のよ ....