すべてのおすすめ
踏みつけた木の葉の裏に隠れてる虫さえ愛せるくらいにひとり


冷房のファンに揺らされ落ちる葉のむなしさだけは凍り付いてる



あの雲にかかればあの葉の色だって一撃なのよ だからわたしも ....
金魚鉢かすめる涼風の行方知ってか知らずか手招きの夏



逝く春の背中押しつつ背中からはじまるアブラゼミの{ルビ時間=いのち}よ



きみがたわむれてた波ならひとすくい両手ですくって ....
エジプトに眠る少年少女らの夢であるかもこの世のすべて



着物から覗くあなたの白い脚 幽体離脱の感覚を知る





水色の街へと渡る鉄橋の錆びた思い出ながれゆく河
 ....
風も木も滅びゆくときわれもまた等しく愛に抱かれて過ぎよ



降りしきる雨でおまえの声は途切 れ遠い異国である公衆電話


たった今、落ちた花びらだけ見えたった今見えなくなったただ風 ....
好奇心ひろげて崖から飛び立てば ああ、こんなにも太陽のせい


幾たびも安易な夜を貪ってぼくら獣のように純粋


僕たちはすでにレッドを飛び越えて蒸発してゆく抱擁のあと


妊娠をし ....
亡霊ときみの名付けし少年の漕ぎしブランコ揺れている初夏


遠ざかる白い小舟の行く先を流れる水や風に聞く午後


紫陽花を抱きしめているパレットにきみの瞳の色を混ぜつつ


防波堤越 ....
思い出の森をさまよう僕はもう少年時代の歌詞から遠い


おにぎりの形している山登る今はまだまだ海苔の真ん中


紫陽花に紋白蝶の眠る午後わたしが汚れているのが解る


花粉から誘われ ....
夜を飛ぶサーチライトをUFOと信じる子には光るシールを

映写機に撃ち落とされた銀幕の穴の向こうの月が綺麗だ

始発にて人気女優のクローンのような女と飛行場まで

新品のアメリカ製のス ....
憧れのシャロン・ストーンのポスターの鼻のところに画鋲が二つ

七月の炎天下での朝礼は戦争映画の軍隊のよう

摩訶不思議ニコラス・ケイジと担任は同じハゲでもこんなに違う

汗だくの機材 ....
風船がしぼんでゆくのは見たくないだから今すぐ針を刺してよ


箱ならば開けてしまうよ血管を通うわたしのパンドラの血


飢えている仔猫にミルクあげるとき黒い何かの目覚めに気付く


 ....
ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で


消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた


きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣

 ....
窓枠の内側だけがすべてなら世界も朝もはねかえすのに


目をとじたままたしかめる左側まだだいじょうぶ黎明の時


暁の別れとともにおとずれるコーヒー2杯の蒸気する朝


ペダル踏むか ....
店員が「お待たせしました」なんて言い置いてったのは先制ゴール


「来ませんね。」「ですね。」と二人苦笑い待ったご褒美まだ気付かずに


スペースキー押しっぱなしで3時間自供はじめ ....
シーソーと電池の切れたラジコンときみのなみだとそしてさよなら

かくれんぼ3つ数えて工場の敷居を越える(サンタはいない)

この町で一番長い煙突が君と僕との待ち合わせ場所

この町と ....
メキシコでUFO発見されし日に生まれた子らが今日成人す

制服で歩くふたりにもう僕はなれない春に煙草をふかす

「やり残しリスト」を胸に掲げつつあと一年は生きんと思う

目覚めると言 ....
 水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏



 砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜



 8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
青は赤緑は黄色とおんなじでこの世に生きている事の不思議

寝室に肉食獣が眠るから君は入って来てはいけない

ワイパアに折り畳まれてゆく雨の先を伝って悲しみが満ち

学生もサラリーマン ....
夕立の後には土手に水たまり空蝉集めたあの夏の記憶

透きとおるラムネのなかのビー玉を大事なものと信じてた夏

「愛してる」ニワトリ小屋の粉塵が光の中に消え入る朝に

「天井のしみが魚 ....
降り立った夏の停車場せみたちの鳴き声拍手喝采のごと


実家へと歩く田園風景のさびしきひとりと描かれる夜


秘密基地としての廃屋いまはもう月光だけの棲み家となりて


失った記憶と ....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口


僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空


この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭


生きて ....
乱反射している飛沫に映るきみ刹那に過ぎ行く夏のはじまり


六月を雨の季節とたとえれば花嫁たちのヴェールは時雨


水の中の八月だから転校すきみの街までクロールでゆく


ひたいから ....
追い越してしまえばすべて思い出となりゆく柱の背比べの跡


お花見に行ったせいだと返される昨夜のゆめの桜色のわけ


例えようとしても例えることできぬ僕らひとつの真実として


遠く ....
満開のころに降る雨いつもいつも恋に似たものすべてはかない


なんとなく聞こえる卵の殻が今割れた気がする恋人前夜


自転車であなたの街に着く前に五月の風に抱かれるわたし


たくさ ....
生きている不思議な夢を君は見た?そろそろ君は目覚めるかもね


野山駆け野山駆けられ僕たちは遂に野山に野山られてる


回転扉を閉めれば良いのですあからさまな反射など屈折してしまう

 ....
いつまでも辿り着けないきみがいる村の名前も思い出せずに


寒村に降りだす雪の音階で深いねむりに落ちる 失恋


村々が燃えてゆきます雪の夜ひとつの火の粉とゆう名のあなた


赤い傘 ....
小麦粉と卵と砂糖と牛乳で焼き上げました 衛星ボーロ


この空を君が見上げた瞬間に衛星写真のシャッターを切る


デコボコの街はテトリス 今もまだ降りつづいてるラピュタの欠片
{引用=ぼくらは起きることを待っている偶然そのもの    by Thom e Yorke}


サジ加減まちがえないでね甘すぎるコーヒーなんて甘いだけだわ


狭すぎる棺桶だから埋められる ....
少女たち暗黒舞踏を踊る夜旧市街へと駆ける少年


少年が少女の着替えを待っている土の器をふたつ並べて


蜜だらけベッドの上で酔い潰れ蛇足過剰の花をむさぼる


張り詰める音楽室の黒 ....
今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも


コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が燃やすむらさき


錆び付いたあなたが今夜もあらわれて僕のくちびる噛んでさよなら


降 ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。


ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない


触れてとは言わない言えないでも触れな ....
ソマリさんの短歌おすすめリスト(186)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
だからくもった空は嫌い- miky短歌12*05-7-17
泡立つ未来- 望月 ゆ ...短歌23*05-7-16
永遠に氷- 本木はじ ...短歌1505-7-1
G- 本木はじ ...短歌1205-6-26
レッドを飛び越える- 本木はじ ...短歌705-6-23
思い出のひと- 本木はじ ...短歌805-6-23
雲の上のレタス- 本木はじ ...短歌1205-6-19
幻燈機の夜- シアン短歌1805-6-17
私立南風高校映画研究会- シアン短歌505-6-16
黒い花束- 本木はじ ...短歌905-6-12
六月は雨- 本木はじ ...短歌1705-6-9
それぞれの日時計- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-6
待ち人- ねいやん短歌2*05-6-3
第三セクターの恋人達- シアン短歌605-6-2
ゆりかごから墓場まで- シアン短歌405-6-1
メトロノームの夏- 望月 ゆ ...短歌37*05-5-30
君を迎えに- シアン短歌505-5-25
エーテルの香り- シアン短歌205-5-25
雨色の断片- 本木はじ ...短歌19*05-5-18
DAYDREAM_BELIEVER- 本木はじ ...短歌1205-5-15
EN_DLESS_SU_M_MER- 本木はじ ...短歌905-5-6
TODAY- 本木はじ ...短歌305-4-11
TOMORROWNEVERKNOWS- 本木はじ ...短歌905-4-10
春のそうめん- 本木はじ ...短歌7*05-4-4
春の廃村- 本木はじ ...短歌605-4-1
惑星気分- 角部屋短歌105-2-28
MOTION_PICTURE_SOUNDTRACK- 本木はじ ...短歌505-2-27
少年少女探歌- 本木はじ ...短歌1304-11-14
退色未遂- 本木はじ ...短歌2804-11-2
破壊活動- ピッピ短歌45*04-9-12

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