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あれは数年前  今でも脳裏によぎる

テロリストの哀れな末路か
成田空港に降り立ち
手錠を高々と挙げ
カメラに向かって
不敵な笑みを浮かべる
かつての“女戦士”


バブルも 不況 ....
闇の中に光を見いだせるのか




そのしなやかな旋律の調べは


木々のざわめきを語り


小川のせせらぎを歌う


繊細な指先から放たれる色彩


鼓膜を通して描 ....
{ルビ玩具箱=おもちゃばこ}をひっくり返したような

ガラクタみたいな現実の数々

散乱して  壊れていて

どれから片付けるのか

しばしの間  眺めている



ゆきずりア ....
古びた大学ノート
色褪せたページに
静かに眠る
言葉たち


何年も前に
走り書いた
ほとばしる
想いの数々


作品と呼ぶのには
あまりにも
ふぞろいで


できそ ....
さっきから閉めるのが緩かったのか
水道の蛇口からポタポタと
水滴の落ちる音が聞こえる


微熱のせいか身体がダルくて
息苦しい感じがする
数時間前に見せられた
エコーに映ったアメーバー ....
見果てぬ夢を抱いたまま
いくつもの夜を越えて巡ってきた


摂氏34度
陽炎のような曖昧な輪郭
記憶と現実が交差して
今 密やかに始まる
8月の同窓会


かくせぬ僅かな緊張
 ....
おめかししてまいりましょう
からす瓜もほんのり色づいて
アザミの花が熱いため息ついたから
あなたに逢いたくなりました

おめかししてまいりましょう
赤いカエデに負けないように
くちびるに ....
うすいピンクが

おぼろに煙る

満開を恥らう

伏し目がちな花びらに

やさしい朝霧は

そっと

オパール色のしずくを飾る


憂鬱な顔をして

雨雲が

空 ....
祭壇の上にぽつり と一つ

甘い香りをただよわせ

みずみずしさを内に秘め

ひっそり 凛然と たたずむ


濃厚な蜜をたっぷりと細胞にふくみ

ふっくりと艶やかな曲線で

 ....
ベッドサイドの淡いスタンドの灯りが
ほの暗い部屋の一角を照らしだしている
窓から見下ろす都会の夜景は
今の私には冷たいほど綺麗に
無表情な横顔で輝いている

独りには慣れているはずなのに
 ....
安易に手に入らないものなのに
ぽろぽろとたやすく綴られていく


       夢
  恋・・・

心地良い響き
唱えると口の中で
泡雪のようにとけていく
まるで言葉の砂糖菓子
 ....
キラキラ輝くパステル色の金米糖

小さな羽を羽ばたかせ

あなたの妖精がはこんでくる


甘い砂糖菓子ひと粒

そっと口に含めば

夢の世界の扉がひらく


噛まないで
 ....
蝶もサナギがら産まれでる時

勇気と幾ばくかの痛みはともなうのではないだろうか



かたい殻の中で内から突きあげてくる衝動に身悶えながら

必死に闇の中で蠢く

満身の力をこめて ....
さっきからわけもなく
ティースプーンで
カップの中をかき混ぜてしまう
テーブルをはさんで
向き合うアナタの輪郭がぼやける

沈黙が岩のように押さえつけるから
うつむくしかなくて
あざ笑 ....
地の底の歌を聴き

暗がりの言葉をまさぐり

ざわめく井戸端をなぎたおし

しどけなく横たわる

絹のストールをひき裂き

ヒリヒリといら立つ

昨日を脱ぎすて

ゆがんだ ....
ああ
また
自分の吐いた
言の葉が
イビツなかたちで
とんでいった

やっぱり
そうだ
着地点をまちがえて
グシャッとつぶれ
ピシャッとわたしにはねかえる

てんてんと
ま ....
無意識の深淵にひそむ邪鬼たちは
まどろむ私を
五次元の奈落へと
密かに誘う

封印を解かれた
亡者の魂は
生ある息吹をもとめて
閉ざされた扉から
怒涛となってあふれ出る

彼らの ....
まくら元のケータイ
今夜こそ「MY SWEET DARIN」
聴きなれた着メロの乾いた電子音
鳴り響いてくれるかと待ちながら
いつしか浅い眠りに落ちていく

やるせないTELEPHONE  ....
憂鬱の影に抱かれた夜は
書物の森へ逃げこもう

迷路のような小道をぬけ
めぐる
めぐる
虚構のトラップ

そっと頬に触れたのは
アリスが捨てた三月うさぎ
逃避の小部屋のカギを開け
 ....
ゆるゆると満ちてくる赤
だんだんせり上がってくるリズム
貝がらの渦のような目眩
たゆたう蝶がまき散らす
媚薬のきらめき

目をとじて
心臓 打つ音よりも早く
先端 行きついたら
突き ....
カタクて アオクて ニガイ時期

紺色のヨロイを脱ぎすてると

だんだんと萌え出るやわらかい息吹き

開け放たれた扉から

しなやかに たおやかに ゆっくりと

きざはし登る

 ....
アウトサイダーな空間を
ひょいとのぞいたことから
サーバーを介するつながりをもつことになった

実際より10才も若く
ふるまうカノジョは
サザンが好きなかわいく淋しい女性だった

年齢 ....
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