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溺死者は死にたかったの 思想の瀞
歯の痛みわがものとせず皿を噛む
ねむれないひるまを足掻きようもなく
切ればゴミ髪も小指も恋人も
狙われた記憶もなくて行方不明
....
母と云ふ字は嫌ひ苺も嫌ひ
忘れな君いまここにあるこの菫
オランダの苺囓れば昼間の月
たそがれに水星の見え{ルビ土筆=つくし}生え
春枕翼を持たぬ鳥が飛ぶ ....
騙されたくて朧月夜を散歩する
踏まれて香る芽紫蘇の死
液体化するわたし 麗らかで
春眠の教室窓から光こぼれる
米が汗をかいている
汗のようにおちる言葉
....
夕焼けは東京タワーに盗まれた
冷風に反射した空雨近く
寒いねと囀る 風とスカートが
花火より緑の夜ざくら見ていたい
っっっ風 今の強いね 飛ばされたね
きっと僕ら、お ....
岩に穴を抜くと石幹 転がる脇にお花
写真撮って 君もろとも 僕はこんな詩が好き
かっこいい出身地だろ?道は夜 頭にはネオン
今度行きましょう
来るとは思わなかった だろ?