すべてのおすすめ
あたしには帰るお家がないですから
お家にいれて

あたしにはふかふかのベッドがないですから
ベッドにいれて

あたしには決まった仕事がないですから
いれて

なに、怒ったの?
いや ....
なにもたべずに、朝
あたらしい電車のはしっこからはしっこまで
わたしは仕事に出掛けていく
どんなに長い距離も
君のそれと交差することはもうないけれど

それでも駅に停車する度、未だ息が止ま ....
だきあうとき
ぱずるがはまったように
わたしはかれのなかにおさまる
しんぞうのおとがきこえる
せっけんのにおいがする

きすやせっくすはしていても
こんなにしっかりと
「だきあう」こと ....
職場にとても変わった人が入社してきた。
出張者の手配をする仕事。
ひたすらJRや飛行機の発券をする仕事。

そして彼女は
聞いてもないことをよく言ってくる。

「わたし、電車が大好きなん ....
あれは忘れもしない
一年前の8月6日
仕事を終えて
家に帰ると
あなたは待っていた

フリルのお母さんエプロンを
ひらひらさせて

おかえりなさい
待ってたよ
ばんごはんの支度が ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
でもね
ショッカーにもママがいるのよ
って教えてくれた
幼稚園のさゆり先生が
交通事故でびっこになってしまったと
ママが教えてくれた

ボーイフレンドのバイクで事故ったのだ
ランドセル ....
plain damageをなんて訳そうかと思い悩みながら師走の
群衆のなか歩いていた
とおもっていたとき

からっかぜが吹きすぎたプルトニウムのからっかぜが
あそこから60キロ半径にあるすべ ....
おとなになるってこういうこと

ありをちいさく みおろすわたし

小さな あんよ どっこいしょ

蟻は とっても はたらきもの

ちいさな おうじょを まもるのです 。



 ....
カエルはよく迷う
最終的には決めなければいけないわけだから

例えば連れて行くとか行かないとか
白黒はっきりつけるとか

差している傘が、薄い緑色をしているので
雨に立ち向かうことが出来 ....
かえりのでんしゃは
まどの外が
ぜんぶ田んぼで
ずっと同じで
どれくらいすすんでいるのか
分からなくなったんだ。


けれど
とおくで
小さなおばあちゃんが
ごみをもやしていて
 ....
通り過ぎてゆく急行列車だけが
一瞬
地下室に心地よい涼風をつれてくる




急行通過。




不快指数はこの夏最高
顔面からだれかに霧吹きを吹きつけられているような
蒸 ....
僕のノートパソコンは頭が良くて
いろんなことをスマートにこなす
僕が逆立ちしたってできないような計算とか
僕が覚えていられないことをいつまでも覚えていたりとか
ゲームとか、OpenGLとか、簡 ....
窓の外側に
内側から腕をさしだす

こうも空気に差がないと
飛び落ちても気付かないかもしれない


ぼんやりにゆっくりと浸食されて


ぼくは



蝉の声を、聴いている
 ....
髪の乱れを気になさるな。
血濡れた衣も気になさるな。
そなたは美しゅうござります。

この身はすでに腐り果て
ところどころに穴ひらき
覗く腐肉に蛆が這い。
しかあれど
まなこはかっと見 ....
みぞれの降る中 
父のコウモリをさして
図書館に行く
(春とは名ばかり)
早咲きの水仙は凍え
風雨は破れた生け垣を震わせ
裸の額に夕暮れの灯火がにじむ
本当に寒くて泣きたくなった

 ....
スペースシャトルの打ち上げが映っていた
アトムや鉄人28号の時代から ずいぶん経っているのに
いまどきロケット噴射とは なんて野蛮なイメージだろう
ぼくは未来からきた人のように かんがいぶかく
 ....
  君のいた夏が終わる


  故郷を知らないという君が
  旅先で描きためた風景画、
  古びたスケッチブック


  迫る山並み
  水田に映る空
  夕暮れの稜線
  風に ....
おしげもなく 陽の光がふりそそいでいる
3月、真昼
白野原に反射して 
レース越しの彼女の庭は  
照明具よりずっとまぶしい
ああ、ぴったりの名前がやっとわかった

風がとまった   ....
ひどく目立たない黄色のレンガ道を行くと
夏休みの少し手前に古い送電鉄塔が見える
陽炎虫が大発生した年の真夏のある日
一人の男の子がその鉄塔の下で感電死した
鉄塔からぶら下がっている電線に触れた ....
駅前のタクシープールに
老いた男と猫が
向かい合わせに座っている

餌の缶詰を猫が喰い
空き缶は物乞いの貯金箱となる

毛刈り前の羊のような
油色の毛を
肢体しならせ
舐める猫
 ....
おばあさん たべねば だめだ

見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した

食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい

看護婦さんがみかね ....
てっぺんでは

からすがしんでいる

この長い坂で

唯一すれちがった女の嘲笑を

不可解には感じたが

歩みを止める権利のない僕は

そのまま

遊園地へむかうとする
「魔女の宅急便みたいには、しなくていいからね。」

という注意事項

(カーブで、からだをぎゅーんと傾けることらしい。)




風が かおの横をさらさら通り抜けていき

こわい ....
     と
      に
       か
        く
         地
        球
       は
        グ
         ル
       ....
夜の野を
羊たちは走る
帰るところなく
羊たちは大群となって
夜の腕の下を疾走する
月の微笑に照らされる夜
野の果ては地平線で切断されている

  人はひとり凍えて横たわる
  夜は ....
夏にすきな言葉は




清涼飲料水




です。




それは
レモンをしぼった透明のサイダーで


汗をかいたグラスは 商店街の福引の。



扇 ....
 あなたは、荒れ狂った、広大な砂地に足を埋めて、飛ばされないように、大時化で、ドロドロとした朝の、ドロドロとした波に打たれて、気絶する、泥土の景色のようだと、あなたは言うから、ねえ、あなたは帰 .... わたしが放課後こっそりえさをやっていた
あの河川敷の林の猫を
あなたがちいさな段ボールに詰めたとき
ほんとうはおどろいたし
とてもかなしかったのだけれど
それがあなたの愛し方だと知っていたの ....
紫乃さんの自由詩おすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お家にいれて- コトリ自由詩3*08-8-21
てこの原理- コトリ自由詩9*08-8-21
だきあう- コトリ自由詩5*07-10-19
トーマス- ごまたれ自由詩69+*07-1-7
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。- とうどう ...自由詩24*06-8-12
赤ちゃんが乗っています- haniwa自由詩80*06-3-10
金(キム)- 馬野ミキ自由詩90+*06-1-22
ショッカーにもママが- ZUZU自由詩2706-1-7
ゴン太くんとふたあり- 佐々宝砂自由詩12*05-12-13
おとな_。_ちきゅう_。_蟻__。_1___- すぬかん ...自由詩205-10-11
カエルの唄- 緑茶塵自由詩205-9-26
8月4日_(または、いかにして少年は詩人へと変貌を遂げるのか ...- コトリ自由詩5*05-9-20
急行通過- コトリ自由詩8*05-8-1
僕のノートパソコン- haniwa自由詩5*05-7-29
蝉の声を聴いている- コトリ自由詩6*05-7-28
小塚原道行- 佐々宝砂自由詩13*05-7-28
おはじき- あおば自由詩5*05-7-28
そろもん(映像の話)- みつべえ自由詩905-7-27
水彩の夏- 嘉野千尋自由詩14*05-7-27
夏の雪原- コトリ自由詩5*05-7-23
しっぽのある鉄塔- クリ自由詩14*05-7-23
老人と猫- kw自由詩9*05-7-22
きっと- 砂木自由詩31*05-7-22
六ノ坂- コトリ自由詩5*05-7-21
カゼノマチ- コトリ自由詩4*05-7-21
『天球の回転について』ニコラウス・コペルニクス- 大覚アキ ...自由詩805-7-21
走る羊- 岡部淳太 ...自由詩14*05-7-21
からんからん- コトリ自由詩13*05-7-21
しろい_いきつぎ- 嘉村奈緒自由詩1605-7-20
はこねこ- コトリ自由詩14*05-7-20

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