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{ルビ欅=けやき}葉の道の向こうへ落ちにけり {ルビ百合=ゆり}の木の葉のいく枚か色づきて穏やかならん秋の人達   雲の{ルビ峯=みね}水なき川を渡りけり  子規

 明治三十二年、子規三十二歳の夏の作。私の最愛の句。また子規には

  {ルビ藻刈舟=もかりぶね}雨ふるかたへ帰りけり  子規

とい ....
  同じ事を{ルビ廻灯龍=まわりどうろう}のまはりけり

 子規の句。たしかに走馬燈とはそういうものだ。この句を知って以来、ひとつの古ぼけた走馬燈が心中で廻っている。私にとって普遍の走馬燈となって ....
葡萄つまみ雨をながむる女かな そうめんを茹でる音聞く{ルビ夕立=ゆだち}あと あの人もこの人も濡れ{ルビ夕立=ゆだち}かな 義娘来て前夫の話しはずむ妻おれ、おるんよおれ、おるんよ 美しき雷光の射す手紙かな 人ひとりとどめてありぬ夏の山 暑き日を背に静寂の真鯉かな
るかさんのA-29さんおすすめリスト(41)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
けやき通り_(三)- A-29俳句106-10-13
けやき通り裏手- A-29短歌106-10-13
子規の句_雲の峯、藻刈舟- A-29散文(批評 ...306-9-26
子規の句_走馬燈と蛍- A-29散文(批評 ...106-9-15
葡萄- A-29俳句2*06-9-14
夕立あと- A-29俳句206-9-5
夕立- A-29俳句206-8-27
はずむ話- A-29短歌306-8-22
手紙- A-29俳句106-8-14
夏の山- A-29俳句306-8-7
真鯉- A-29俳句206-8-4

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