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哀しがったのは
空が青いのに
この鉄筋の谷間が静か過ぎて
洗濯物と
ベランダの布団がゆれているだけだから
吉原の遊女になんかなったつもりで
煙草をふかしていた

ほんとうに
どうしよ ....
椅子を差し出されるのが私の存在なのであった
笑われるのが私の存在なのであった
名前を呼ばれるのが私の存在なのであった
振り返られるのが
盗み見されるのが
聞かれるのが
妬まれるのが
叩か ....
主任になったのに
○○君と呼ばれたままの
君が
○○君のまま
ふてくされてる
ように見えたから
かわいそうに思えて
○○主任と呼んだら
悦んだ
ように見えた
やっぱりうれしいんだね ....
自分の寝息の音で目を覚ます
確かに呼吸していた
口を開いたままで
もう聞こえない

ずいぶん
永く寝た気がしたのに
車の時計を見ると
十分くらいだった

それが
三回くらい

 ....
二人寝は 嫌い。



セックスは、 

したい人と 

したいときに するもの。



だから、

私が言いたいのは、

したくない人とは 

したくない。

 ....
ちょっと気軽に
頭が痛いと言っても
誰も
こころから心配しちゃくれない

なら
私は心配してあげよう

喉が痛いと聞いたなら
のど飴をあげよう
風邪薬をあげよう

あげよう
 ....
たどり着いた島で
ひと休み

ここも
朝日とともに沈むから
また次の島へ泳ぐ準備だ

大陸まで
あとどのくらい

あと
どのくらい

そもそも
大陸なんてあるのか

そ ....
明かりの灯った廊下
一人歩きは寂しくて

今日も仕事をきちんとやりました

ああ
それだけで満足です

そんなの
嘘ですよ

後ろから来るのは
何でしょう

待てばいいのか ....
痛いところが
気になるので
いじってしまう

痛いところが
取れないかなと
いじってしまう

痛まなくなってくると
直ったかなと
いじってしまう

いじると
やっぱり痛い
 ....
そのまま止まれ

君のそういう微笑み方
マスクで半分隠れた口元は
いったいどんなふうなのかね?

なんとも優しい笑い方だけれど
マスクを取ってみないと
苦笑なのか照れなのか

まし ....
いつまでたっても静寂の日々が来ないので
自分で作ってみようと思った

周りを四角く囲って
何もかも近づけないようにする

けれど実際は
そこまでの勇気がなくて

私の顔は歪んで
し ....
叱られて
とてもとても哀しくて
哀しくて

身体中が震えて
しゃくりあげる
苦しくて
身体が鳴く
胸に哀しさがいっぱいで
苦しくて
泣く

我慢しないで
声を上げて泣け

 ....
何気ない会話で
笑う
マスクにかくれた
君の顔の
半分が
紅く染まると
なんだか
勝った気分になるぞ
石がゴロゴロの川岸で
ひとりでバーベキュー

水はタンクでどのくらい
鉄板と網と
トングと
あれとこれ

そんな非現実的なこと
非実現的なこと

準備から後片付けまでを
目を閉 ....
青い檸檬は
いつかは
黄色くなるんだろうか

低い鼻なのに
鼻先が冷たくなるのは
何でなんだろう

金の亡者になった頃
何不自由しなくなるのかもしれない

教訓は
身に凍み込む ....
琥珀の火の酒を
舌から喉の奥に流し込み
血液に乗せれば
私の身体は
いつでも燃える
青い炎になって

すでに
燃えているのだろう
熱い身体を
シーツの上に横たえたら
あなたごと
 ....
私の髪は切られずに

毎日伸びつづけるのだった

毎日抜けるのだった

甘いりんごパイとともに

夜更けのコーヒーとともに

同居人の寝息

確認して

そっとほっとする
 ....
『頑張れ』は
嫌われる言葉となって久しい

わたしは情けない人間である故
毎朝『頑張れ、頑張れ、頑張れ、、』とつぶやく

情けなくても
まだ生きなければならない

また
おいしいも ....
何を考え無しに
不満を述べているの 

ざますか


手の届くところにないことを
他人に当たるなど
呆れるざんす

ほしいものは
いつだって
手の届かないところにあるのざます
 ....
ごはん

うまい

ごはん

うまい


きれい


わたしはまだ

だいじょうぶだなって思う
終わりそうで
終わらない10月

蹴っ飛ばしたい

嫌味な女に
詰らぬ男

私の背中に
いつも銃を突きつけて
びくついてるお前

誰だ

狭くて不便な環境で
眉間に皴つく ....
醜いものを見てしまったので
わたしも醜くなるところだった
気がついてよかった

間違っていなかった
わたしは

帰り道
見えていたのは
あの現場
聞こえていたのは
あの言葉
何 ....
曇りでも明るい空だから
月が太っているのだろう

八日の間に
何となく用があってよかった


八日後に
逢えるだろう君と
束の間の時に

望むべきを
叶えるべく
毎夜
私は ....
涙をふいた手を見つめて
胸を締める
責める


世間は
冷たいものだ

わたしが哀しくても
「うるさい」と
平気で言う

ものには
言い方というものがあるでしょう?

か ....
手さげ袋の紐は
ぶらさがったまま
ずっと重さに耐えていた

手に
さげてみてわかった

手さげ袋が
耐えられる重量を
明記しておくべきだ

突っ張って耐えていた紐を
はずして
 ....
苦しい仕事が終わると
何もなかったように
喫煙室

戦友でもあり
敵でもある


要は
上手くいけば
上手くいく

アルコールが蒸発するとき
一緒にすべて
消してくれれば ....
わたしの部屋にある目覚まし時計は
いつも笑っていて
元気で
わたしはそれを見ると
哀れな気持ちになる
持ち主が
こんなにしょぼくれた気持ちで
日々を過ごしているのに
けなげに目覚めの時 ....
25m プール
縁を摑むために泳ぐ

なんて哀しい
泳ぐことは義務でないのに
楽しくて 素敵なことなのに

早く淵にたどり着いて
楽になりたいだけの
泳ぎなんて

 ....
頭ごなしに
叱られた息子は
カスカスのスポンジになっていた

このままじゃ
乾ききってボロボロになってしまう
絞りすぎてるんだな
反発しようとしてるけれど
ねじられて押しつぶされてる
 ....
この風邪薬で
少し楽になった気がするから
この風邪薬にあう
風邪をひいたんだろう
という考えもある

どうせなら
高熱に浮かされて
溺れた人のように
夢と現の境に
漂っていたい気が ....
千波 一也さんの蒼木りんさんおすすめリスト(106)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
女郎- 蒼木りん未詩・独白406-1-22
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主任君- 蒼木りん未詩・独白206-1-20
ホワイトアスパラガス- 蒼木りん未詩・独白406-1-11
妄想仮面- 蒼木りん未詩・独白506-1-7
愚考- 蒼木りん未詩・独白305-12-29
- 蒼木りん未詩・独白205-12-29
負けるもんか- 蒼木りん未詩・独白505-12-25
安心- 蒼木りん未詩・独白205-12-19
甘いマスク- 蒼木りん未詩・独白205-12-16
のだった- 蒼木りん未詩・独白205-12-11
摩る- 蒼木りん未詩・独白305-12-7
紅くなる- 蒼木りん未詩・独白5+05-12-3
バーベキュー- 蒼木りん未詩・独白205-11-29
青い檸檬- 蒼木りん未詩・独白605-11-29
火の酒- 蒼木りん未詩・独白205-11-24
夜更け- 蒼木りん未詩・独白305-11-24
頑張れ- 蒼木りん未詩・独白605-11-8
ざます- 蒼木りん未詩・独白6+*05-10-29
ごはん- 蒼木りん未詩・独白5*05-10-28
りんさんご機嫌斜めお天気下り坂へそ曲がり- 蒼木りん未詩・独白2*05-10-26
まだ_見下すのがお好き?- 蒼木りん未詩・独白3+*05-10-25
八日間- 蒼木りん未詩・独白4*05-10-16
10月11日は過ぎてゆく- 蒼木りん未詩・独白9*05-10-12
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苦しい仕事- 蒼木りん未詩・独白4*05-10-7
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哀しい水泳- 蒼木りん未詩・独白7*05-9-28
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