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「1.せつなさとゆう魔物」

せつないとゆうことばをたどれば、刹那に通じるのだろうか?それとも漢字そのままで、切ない、つまり断ち切れないってことかしらん?とゆうことをチョコレート頬張りながら考えて ....
ぴちゃぴちゃと
水の跳ねる音がして
君が
夜に頷いて

時間
我慢した方が
いいけど
月が
助手席で
背中を折って

ぴちゃぴちゃと
水の跳ねる音がして ....
しないよ
したら冷たく
なるから

したら
迷ってしまうから

したら
頼ってしまうから

したら
認めてしまうから

あなたにとっての外側が
わたしにとっての内側 だから ....
無言電話がかかってきたので、無言で待った。

遠くから、海の音がした。
 
 
 
 
夕焼けが差し込むような窓を見る 背中に回るのは反則と思う


くちびるが声を発することをやめ ただ感触が伝わるだけの


指を組むようにあなたの腕を脚を 隙間なく組み近くへもっと


 ....
ひろければひろいほど
わたしはひとりで
つまり

ひろければひろいほど
あなたも
ひとり


あの日
真っ白なゲレンデで
わたしは
ひとつになりたいと強く願った
ゆるやかにカ ....
あなたの手の中で
私は小鳥
羽ばたきながら
小さく 鳴く

立方形の空間は
無限にも見えて
私たちは収束する


交錯する不安
あるいは 温度

さみしさを
うずめるための ....
忘れないことだけが
私にできること

なぜ
詩を書くのかって
みんな話しているけれど

なぜ
ヨーグルトが好きなのか、とか
なぜ
背伸びをするのだろう、とか

私には
あまり ....
思い出してごらんよ
あなたが
遠い冬の日

誰かの
寝息がそばにあるだけで
それだけでよかった
あの日を


思い出してごらんよ
あなたに
はぐれた毛布を
 ....
水圧に耐え得るように
甲殻を得て

暗闇を
当たり前と思えるように
その目を 潰した

正しいと思えることを
ここは深海
届かない砂の底

尾びれを
左右にゆっくりと
振る
 ....
教えてください
正しい愛の捨て方を

燃えないごみの日に
燃え上がったら困ります

生ごみといっしょなら
傷んでくれても困ります

大型ごみでは あるんですけど
影もかたちもないで ....
忘れてしまった
カラン カラカラと
転がっていく
空き缶みたいに

誰もいない商店街の
その真ん中を
私の蹴飛ばした
空き缶がゆく

カラン カラカラ

閉じられたシャッターに ....
星座になるのは簡単
目を閉じて

時間の数だけ
ふたりを
結べばいいから

星の距離で
 
 
 
何もない空から雨が
そんなふうに

あなたの存在が
私のこころを濡らすから

見上げても
どこにもいない
雲の
かけらも

だけど

私にだけ感じる声で
 ....
ともだちが多いほど
幸せなことなんだって
そんなふうに信じてた
ときもあったけど

誰かを一心に
想いつづけて
生きていくほうが
もっと幸せ

そんなふうに信じてた ....
甘噛みの
子犬のように
くちびる
じゃれあって

ゆきが
しんしん
窓のそと
回って

髪が
さらさらと
その場に
落ちて

時計
たいくつな
FMの
向こう

 ....
ひとだまは
リンが燃えるのだと
いう

底冷えのする
ステンレスのテーブルに
あなたは
白いかけらになった

リン酸カルシウムの特徴は
白くて 脆い

その白さは
小さな
 ....
夜が明けると
私たちに
秋がやってきた

その意味が
私には
ようやくわかる

木々が実を宿し
さよならの準備をする
鳥たちが
それをついばむ

私たちは
あと
どれくら ....
ゆうべ見た
夢の話を

最後まで聞いてくれること
最近
携帯電話の寿命って
1、2年じゃないのかなあって

それはちょうど
春に種をまき 
冬には枯れていく
一年草みたいだねって

私の本棚に
枯れてしまった携帯が
行儀よく並ん ....
恋のうたを私はうたう

恋には
希望があるからだ
もちろん
裏切りも
いさかいも
絶望だってある

だけど
傷つくのは
私とあなたで

その宇宙は
誰にもわたさない

 ....
ヤリキレナサという
生き物である

緑色の
細い草の陰で呼吸を
している

秋の虫ならばまだよかったが
ただ

月を浴びるのが日課らしい

正しいとか
正しくないとか

 ....
たとえば
あなた宛てにメールを出して
それが
行方不明にならない
しあわせ

届ける
ことはできるんだ

つながってはいなくても
 

時折
いたずらな風 ....
あなたが愛と呼ぶものの
正体がわからない
愛がなくても
たぶん
抱きあったりできる
でも
抱きあったりできない
場合もある
だからといって
愛していたり
することだってある

 ....
キスの途中で
なんだか
可笑しくなっちゃって

クスクス

だって
わたしたちは小鳥みたいで
くちびる
ついばんで
ビルの 隙間で

タクシーのライトが
 ....
風鈴が風を揺らしている
つまり

声を出した方が
あやつれるということ

私はどんなに倒れこんでも
あなたをやさしくあやつろう

力ではない力
私の勝ちだ

向き合って
小さ ....
絶望しないための処方箋を
わたしは知っている

だけど
あなたには教えない


愛は
温度の一種で
わたしは少し
やわらかくなる

あるいは
きつく結んだ靴 ....
わたしのなかに
流れる川だ
あなたは

たちどまるな と
言いながら
あなたが
流れた

わたしには
方角などわからない
ただ
ここに立ち尽くす

だ ....
ほんとうに欲しいと思ったんだ
あの夜

だから
ここにいるだけで
しあわせ

夏が終っても
君が胸を泳ぐから
 

クロール


息つぎをせずに
どこ ....
わたしがいなくなって5分後の世界
相変わらず

交差点は混んでいて
ストップランプは
シンクロしてて

大型ビジョンが
めまぐるしく 変わって
新作モードは
ガラス ....
千波 一也さんのuminekoさんおすすめリスト(149)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「1.せつなさとゆう魔物」- umineko散文(批評 ...9*06-2-28
ミルク・ムーン- umineko自由詩7*06-2-16
しないよ- umineko自由詩4*06-2-8
無言電話- umineko自由詩17*06-2-2
宇宙に_咲いた- umineko短歌11*06-1-31
本日モ晴天なり- umineko自由詩13*06-1-29
鳥の詩- umineko自由詩4*06-1-24
忘れないことだけが- umineko未詩・独白5*06-1-23
思い出してごらんよ- umineko自由詩4*06-1-5
深海魚- umineko自由詩10*06-1-5
正しい愛の捨て方を- umineko自由詩12*05-12-31
うるさいんだよ- umineko未詩・独白4*05-12-27
Star- umineko自由詩8*05-12-25
何もない空から雨を- umineko自由詩8*05-12-15
ねえ_もう少しで夕焼けだ- umineko自由詩4*05-12-6
ロンド- umineko未詩・独白4*05-12-5
燭光- umineko自由詩6*05-11-26
秋日- umineko自由詩8*05-11-24
こんなふうにしてあいを確認してきたよ- umineko未詩・独白6*05-11-11
一年草DoCoMo- umineko自由詩6*05-10-30
恋のうたを私はうたう- umineko未詩・独白10*05-10-29
ヤリキレナサ- umineko自由詩7*05-10-23
元気ですか- umineko自由詩15+*05-10-22
夜明けのメルヘン- umineko自由詩7*05-10-19
ことりキス- umineko自由詩3*05-9-23
スナイパー- umineko自由詩5*05-9-18
絶望しないための処方箋- umineko自由詩3*05-9-7
わたしあなた- umineko自由詩9*05-9-1
クロール- umineko自由詩18*05-8-24
わたしがいなくなって5分後の世界- umineko自由詩8*05-8-23

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