むかし
一年に一度しか逢えない
ひこぼしとおりひめは
可哀想だとおもった
いま
一年に一度必ず逢える
ひこぼしとおりひめを
うらやましいとおもう
僕は何とたずねれば
キレイなキレイなビードロの
すっからかんのがらんどう
光があたれば透きとおる
光があたればはねかえる
僕は何とたずねれば
光がなければがらんどう
すっ ....
人は弱い生物だ
故に
誰かに
愛されたり
誰かを
愛したりして
自分の
存在を
確かめている
あなたは
今
誰を愛し
誰に愛されてるの
僕は
今でも
あなたを愛している
....
バスルームの飾り棚に
置き去りにされていた
JAZZの香
蓋を開けた刹那に
よみがえる記憶
ああそれは
一年も前のことで
そういえば私は
まだ泣いてもいなかった
そろそろわたしたち、逃げる準備をしましょう
滅びてしまうものたちに囲まれて
この瞬間にもわたしたちの無垢も侵されてゆくのです
黒と灰色の崩落があなたの背中で始まっている
羽根という羽根はすでに ....
虹のカケラ探して
一人たたずめば
なつかしい道
琥珀の光
思い出してみれば
ふるえてしまう背中
重なった指先
虹を宿して
止まった歯車動き出す
白く閉ざされた世界
{ルビ朱= ....
押し寄せてくる波
セピアに染まらない記憶
誰も助けてはくれなかった
今でもフラッシュバック
華麗なダンスで私を慰めて
寡黙に待ち続ける憧れの日々
先に光さえ見えないけれど
空想でもい ....
手をつないだそのむこうに
遠く手招きする君がいて
急かされてる
君の手が背中を押して
前へ前へと
歩みを速める
そういえばもう
桜も散ってしまったのだけれど
ボクは桜の青い葉が好き ....
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