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穴の夜に可憐な花を引きちぎる 心の底から憎まれたくて


『やさしさ』という字はとても丸いのでやわらかなものと誤解していた


ワンピースに西のワインがふりかかる とれない染みに焦がれど、 ....
 
十六歳だった
終わったあと
ひとつになったんだね、と囁かれ
雑誌の読みすぎだとおもった
このベッドの下に隠れてるなにかかしら、とか
制服がしわしわになっちゃった、とか
私ははじめてで ....
チョコレートを
指でつまんで食べていたら
親指と 人差し指の間で
ジュゥ―――――ッと
融けていった

ああ、私は
生きているんだなあ
なまぬるい指先を舐めながら

この体温で
 ....
皮膚を、
へだてているのは同じではないか、その
頂へ
ゆっくりと
のぼりつめるさま
あるいは
交わってなにひとつ溶け合わない、交わりは
交わりのまま皮膚の
上にしんしんと塗布
さ ....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
深夜、男友達から『お前のことずっと上海してた』と電話。ひどく
驚き、『ごめんなさい』とだけ応えて電話を切る。自分の言動を振
り返り、しばらく彼には会わないでおこうと決める。図らずも点と
点 ....
かおるさんの石畑由紀子さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
穴の夜に- 石畑由紀 ...短歌3508-2-10
ひとつひとり- 石畑由紀 ...自由詩3307-12-30
無題- 石畑由紀 ...自由詩8*06-12-10
体温- 石畑由紀 ...自由詩1506-2-1
美しき日々- 石畑由紀 ...自由詩3204-8-12
上海された- 石畑由紀 ...自由詩55*04-5-3

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