すべてのおすすめ
はるをいたみながら
ひとつ、指を折り

なつのまよいに
迷えないまま
指折りは、
ふたつ

みっつ、を数える指には
こころならずも
あきがなついて

ちからずく、のよう ....
照る岩に
砕かれてゆく波のうつくしさ
それはもはや
言葉には乗ってゆかない
冷たい、
というわけではなくて


いつからか
鋭いものが岬だとおもっていた
まるくても
まるくな ....
たとえば空が
海から生まれたものだとしたら
鳥はおよぐものたちで
魚は羽ばたくものたちです


たとえば光が旅人ならば
わたしたちも、風
無理のない
ながれ



 吹雪 ....
朽ち果てようとする一枚の葉に
思い出します、
たいせつな
いろ


寒さがつのりゆく風のなかで
あらゆるものを踏みつけて
あらゆるものに火を放ち

暖まるすべは
そのすべもろ ....
こぼれ落ちる涙に
いとしさを聴く

ときには
いらだちを聴き
いたずらもいましめも聴く



わたしたちは温度を知っている

あるいは
温度の選択を知っている



 ....
降りそそぐものは、波です

満ちてゆく潮風に
しおれることも
ときには
開花


白銀は、あこがれですか
うらがわですか

ゆるやかになきます
あの、下弦



背中を ....
飛ぶ鳥の名前などは
どうでもいいことかも知れない


晴天をかもめ、
夕暮れには
からす

一応の名前で
呼んではみるけれど、
きっと何かが間違っている


かれらは一途 ....
想いと
ことばは
まったくのべつもの

あまりにも似通っている、べつもの


うまれた想いを、
そのままことばに乗せられる、と
そんな気がしてしまう

ことばの背中に、
 ....
{引用=


一、やわらかいものたち


みなもの月が
やわらかそうで
みんなたのしく眺めていたね

そして
だれかが
つかまえようとして
バシャリと濡れてしまっていたね
 ....
 誘われるがままに満ちて
 そこから浴槽は
 沈んでいった



ずぶ濡れている猫の目に
だれかが今夜も
つきを呼ぶ


いっそ炎を浴びてしまえたら

それは
手遅れかも知 ....
ひとつ
勝負をしませんか

少年少女にやさしいあそび

せーの、で
向かい合ったなら
互いにえがおをつかまえましょう


  これまでのこと
  これからのこと
  ひみつのま ....
くちびるは濡れるから
ことばもいつか
濡れてしまう

めぐみと呼ぶには
砂ぼこりが多すぎる



古びてゆく壁に耳を寄せたら
わからない音だけが
あふれて

古びていたの ....
ほつれた糸はよるをゆく

いつか
余裕をうしなえば
たやすく降られてしまうから
どの肩も
つかれつかれて
しなだれてしまう


うらも
おもても
やわらかいのに
ひとつの ....
嫌われることに震える両手は
ひとを切らずに
済んだかい

置き去りの身に震える素足は
ひとを捨てずに
来たのかい


 おそろしいものは
 いつも
 わからないのに
 
 ....
 このゆびを
 のぞんで降りたきみですか、


しずかな熱も
いそぎゆく風も
そのゆくすえは
つながってゆく気がして
荒れたくちびるを、恥じらう
ふゆです


やさしさ ....
とじゆく風にひらかれて

それがあるいは逆だとしても
なおさら地図は
紙切れとなる



吐息はつまり消える熱

硝子に映る秒針を
遠ざけるものは
いつでも
そばに

 ....
{引用=


一、ハッピー・バースデー

たとえば今日が
誰かの命日かも知れなくても
生まれたあなたに
おめでとう

そうして
またひとつ
わたしは欠ける


たとえば今 ....
{引用=

一、この手

誰かと比べてみたならば
大きい小さいは
あるかも知れないけれど
空はあまりに広いし
海はあまりに重たくて
ほら、
ひとの手は
どうしようもないくらいに
 ....
{引用=

一、斜塔

あの塔は
いつ崩れても
おかしくはない

その
語りは
誰かにとって
あたらしきを築き
誰かにとって
もはや
壊れたままのかけらで
見えないはず ....
{引用=


一、ヘヴンズ・ヒル

枯れることなく
花の咲きみだれても
それは
開くことをしない
閉じられたままの
かなしみの
すそ

風が
つねに優しいならば
怯えるこ ....
そらにもよ
でっかいそらが まつんだと

まんずだまって みあげてみれ
そっだらここちが するもんだでよ
ふしぎなもんさな
なしてかな

はらっぱはよ うみのすみっこなんだと
うなば ....
しらないものが多すぎて
わたしたちはいつも
上手におぼれる

陽射しとは
なにを探し出すための
あかりだろう
こたえなどわかる筈もなく
求めるわけもなく
わたしたちはいつも
上 ....
やわらかな枝を手折る途中で
雨雲をみた

止まり木をなくしてしまえば
よけいなうたを
聴かずに済むから
こころは
しずまる筈だったのに
しのびよる冷たさのなかで
雨雲のたくら ....
僕は
あの木のてっぺんに上りたい、と
あこがれてみただけだよ
幹にふれて
枝をみあげて
ただそれだけで

服を破いたわけでもなく
すり傷を負ったわけでもなく

あこがれてみただ ....
つきの誘いにうみは揺れ
えいえんのわかれが
ちぎられてゆく

みずのかがみに映るのは
浮かびのひかりか
しずみのそこか
こたえをつかめぬまま
円い波だけが
のこされて
ここ ....
人それぞれに歩みは異なり
知ってか知らずか
寄り添い或いは遠ざかり
ときには
いずれが頭であるのかを迷いながら
もしくは迷われながら
人それぞれに
異なる歩みは終わらない

かくして ....
爪からこぼれる蜜の香りは
やさしく手毬に
塗り込めましょう

今宵
千切れてしまう羽はいくつ
枯れてしまう草木はいくつ
夜露は静かに
鏡となって
子守唄がにじみます
いつわりの片鱗 ....
さなぎがさなぎを終えようとする

待ち受ける憂いの数々は
渦を巻く歓びのなかで
やわらかに
刃となる

饒舌なのぞみはいつも
逃れるすべを根絶やしにして
油彩画はただ
鱗粉にま ....
理由をお尋ねしても構いませんか

無用な物事に慣れてしまえば
あなたの哀しみと同等に
わたしも哀しいのです
涙の理由を
お尋ねしても構いませんか

夕闇のなかを
誰も彼もが急ぎ足 ....
タイトルだけ見たら、危ないですが、

記憶喪失の話ではなく、
酒乱事件の話でもなく。

さて、本題。

「わたしは詩を書きます。」

ここでいう「詩」という言葉の定義につい ....
かおるさんの千波 一也さんおすすめリスト(187)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
六番目の季節- 千波 一 ...自由詩22*07-1-2
あおの馬- 千波 一 ...自由詩14*07-1-1
たとえばなし- 千波 一 ...自由詩15*06-12-31
盗まれてしまう九月- 千波 一 ...自由詩10*06-12-29
いのちの音階- 千波 一 ...自由詩16*06-12-28
二十三夜- 千波 一 ...自由詩14*06-12-27
黄金へ向かう鳥- 千波 一 ...自由詩17*06-12-26
わたりゆく手紙- 千波 一 ...自由詩19*06-12-25
小詩集【肯定ペンギンの消えたコロニー】- 千波 一 ...自由詩14*06-12-23
星座- 千波 一 ...自由詩12*06-12-22
にらめっこ- 千波 一 ...自由詩13*06-12-21
遠雷- 千波 一 ...自由詩20*06-12-20
むらさき刺繍- 千波 一 ...自由詩19*06-12-19
チェイン・ア・ラ・モード- 千波 一 ...自由詩21*06-12-16
雪の香- 千波 一 ...自由詩18*06-12-15
十一月はバラード- 千波 一 ...自由詩15*06-12-14
小詩集【シンメトリー・パンドラ】- 千波 一 ...自由詩22*06-12-12
小詩集【ちいさなてのひら】- 千波 一 ...自由詩18*06-12-5
小詩集【ルナ区の片隅で少年少女は】- 千波 一 ...自由詩19*06-11-5
小詩集【招かれざる客をあばく夕べの招待状】- 千波 一 ...自由詩15*06-10-25
したっけな- 千波 一 ...自由詩21*06-10-12
八月のさかな- 千波 一 ...自由詩21*06-10-12
さえずりの日に- 千波 一 ...自由詩12*06-10-7
静と動の子守歌- 千波 一 ...自由詩14+*06-10-7
水没ハーモニー- 千波 一 ...自由詩19*06-10-5
蛇行- 千波 一 ...自由詩17*06-10-4
十五夜- 千波 一 ...自由詩17*06-9-28
十三夜- 千波 一 ...自由詩12*06-9-28
成就- 千波 一 ...自由詩11*06-9-27
■わたしは誰だろう。- 千波 一 ...散文(批評 ...12*06-9-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する