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賑やかな桟敷から
夜の鴨川に淡い光が落ちていた
しっかりと握っていたあなたの腕には
かすかな傷跡があった
生まれ故郷の北陸の古都から
ひとりで背負ってきたものだった
一緒に背 ....
向こうで あなたが
微笑みを浮かべていても
直ちに影響はないけども
そのたびごとに
僕には花の種が撒かれて
そしていつか
広々とした花畑ができる
向こうで あなたが ....
朝早く起きて背筋を伸ばし
人の嫌がる重荷を背負い
嫌味にも笑顔で応えて
困難にすら感謝して生きる
あいつはいいやつだな
一言目には みんなの口から出る
でも ただそれだけ ....
止まったままの 時がある
針が曲がってベルトをなくした
金時計の中に
とどまっている
休まず刻んだ針が
不意に歩みを止めた
大地の奥深くから轟音が猛然と駆け上がり
アス ....
魚(とと)屋の裏の
軒先伝い
いつもの三毛が
銀渋屋根から
三軒向かいの
土蔵の屋根まで
尻尾引きずり
のそりのそり
土蔵の屋根は
少し高くて
いつもはそこ ....
京(みやこ)の雪は
帰省の翌日
天気予報にあったとはいえ
数年来の大雪で
暮れの街が大混乱
テレビのニュースでのみ見る
京の冬らしい姿に
立ち会えなかった
呑んでは ....
晴れの日を迎えたふたり
彩る花は 少し数が少なかったけど
補って有り余る仲間達が
若いふたりの前に 代わる代わる現れては
シャンパングラスに 祝福を注いだ
まだ 始まったばかりなの ....
新興住宅街 新興住宅街 俺は大っ嫌いだ
見通しがいい 見通しがいい やたらと見通しがいい
人影がねぇ 人影がねぇ 昼間は人の臭いがねぇ
公園から続く 緩やかな坂道
バットを担いで 自転車乗った ....
日本人は
源氏物語を禽獣の所業とは言わない
日本人は
赤穂浪士をテロリストとは言わない
日本人にも思想というのは
一応 存在はするのだけども
思想が規範となることは
原 ....
なごやかな席で
「あのときは大変だったねえ」 と
しみじみと 目を細めて振り返る くるしみは
あなたがあなたゆえに 与えられたものであって
それは言い換えれば権利に等しいものだ
故 ....
何かを求める
何かを探す
何かを目指す
何かに恋する
何かを愛する
目的語が明瞭な文章がタイトで力強いように
力強く輝き他人を惹きつける人間は
必ず「何か」を内に込めている
私 ....
梅雨の合間の蒸し暑い日に
祖母(はは)を見送った父は
背負い続けた重たい荷物を
漸く下ろす事を許されたようだ
まなざしが温和になり
急にやつれて見えた
初老の男であった
親 ....
あの子の
頭脳はノーベル賞級の学者も認めるほどだ
そのくせ
恋に落ちたら
頭脳も体も
全部溶けちゃう
あの子の
恋はいつも正面衝突
背の高い男が好みで
体当たり ....
古ぼけた
駅の路線図にある
黄 赤 青 緑のライン
一番先っぽのほうは
背伸びをしても
よく見えないが
「とりまる」
と書いてあるように思えたから
「とりまる」「とりまる ....
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(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
最愛
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yumekyo
自由詩
4*
11-6-13
ただちに影響はない
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yumekyo
自由詩
4
11-4-3
灯火(あかり)
-
yumekyo
自由詩
5
11-3-3
なゐ
-
yumekyo
自由詩
10
11-1-24
三毛猫
-
yumekyo
自由詩
5
11-1-15
綾(あや)
-
yumekyo
自由詩
11*
11-1-8
貯金
-
yumekyo
自由詩
3
10-12-28
旅路の果て
-
yumekyo
自由詩
5
10-12-20
1214_討入の日の夜に
-
yumekyo
自由詩
4*
10-12-14
くるしみ
-
yumekyo
自由詩
7*
10-12-4
生きるということ
-
yumekyo
自由詩
9*
10-11-27
親と子
-
yumekyo
自由詩
3*
10-11-17
あっちゃん
-
yumekyo
自由詩
8*
10-11-1
「とりまる」
-
yumekyo
自由詩
5
10-10-26
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