すべてのおすすめ
長旅を控え
憂鬱そうな面持ちで空から降り注ぐ雨は
通り過ぎるたびに僕を睨む
僕は引き出された罪の意識に連れられて
目を瞑りタイムスリップ
産まれし宮処に似た感覚
周りに ....
故郷の町を
その匂いを味わいながら歩いていると
偶々爪先に小石がぶつかった
僕はそれを拾い上げた
すると何故か
夕陽を見ているときのような
対象の解らないノスタルジアが僕を包んだ
....
哀しみを連れ
鳥が空を行く
鳥の涙は
地を燃やす
罪無き葦の 時間も奪う
遺された悲しみの上
生まれ来る葦が笑えるように
鳥籠の主よ 美しくあれ