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いつもと変わらない日常のはずだったけど
携帯電話を持つ手が
なんとなく違和感をおぼえて
メールを打つのをやめる。
誰にも縛られたくはないのに
何かに縛られることで居場所を探す
....
友人の白い歯が目に障る
*
私が作り出した、この孤独な空間で
ガラス越しに眺める登校風景
の真っ只中に
混ざることへの嫌悪感。
否、私は知っているのだ
....
声、途切れた理由を
知ることをためらった
まだ若かった私たちは
過ちを犯すことに
慣れていなかった。
他人の言葉をかたどることも
容易であるかもしれないけれど
か ....
いつかのふゆのはじまりの日
一人 漂うような面持ちの彼女は
白く塗られた、どこでもない場所に立ち
満月の空が落ちるのを、待っていた。
(雪が、
(降っていたか ....