すべてのおすすめ
雨 しゃらしゃら降りて
{ルビ樋=とゆ}を伝い
渦巻きながら
かいしょに 落ちる天水
雨音 それは地に当たる音にあらず
ただ降る雨に音がある
そう言ったの ....
{ルビ書眉鳥=ほおじろ} 囀る春景色
{ルビ支那=チャイナ}生まれの{注丹桂=金木犀}が
此処に{ルビ居=お}るよと言いたげに
風に{ルビ嫩葉=わくらば}揺り落とす
今はた ....
水も{ルビ狭=せ}に 現当眺め {ルビ花筏=はないかだ}
往く時さえも ただほひろかに
わくらばに 行き逢ふ道も ....
春愁う
花の心を
{ルビ彩=だ}み返し
偲ぶ{ルビ縁=よすが}に
薄紅の風
さ{ルビ丹=に}つらふ
君を煽りて
{ルビ花篝=はなかがり}
....
母と{ルビ娘=こ}の
思い出まぜて
ちらし寿司
仕上げにかける
古雛の謎
子供の頃、飾っていた雛人形の指が折れてしまい、結局誰が折ったのかは今もわから ....
光差し添う{ルビ日照雨=そばえ}受け
孕む息吹に 背を伸ばし
明日を手繰りて ときめきを
{ルビ抱=いだ}く{ルビ童=わらし}が 虹を吐く
透ける視線は {ルビ横豎=おうじ ....