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形にするのが怖くて
信じたいのに苦しくて
貴方を見ずに窓の外みて
夜の闇心の奥に感じて
歯を食いしばって
信じていたくて
でも現実は違うかもしれなくて
迷って 途方にくれて
涙が ....
甘言というものはいとも容易く脆く崩れ去る
大事だと言い笑顔のときには誰でも優しくなれる
一番辛いときに何も発さない貴方は
本当は卑怯だという言葉を
私は飲み込みすぎ腹は大きく膨れ
悲しみ ....
朝日の射す部屋に久々にお花を飾りました
真っ白な陶器の花瓶にたおやかな薄桃色と深紅
そっけない床にコトリと置くと
たちまち同化し花々は床に咲き乱れます
私は伝うものが涙だと
....
煙草をくゆらせていた後姿
今朝ふと思い出して微笑む
何を信じればいいかわからず
言葉に傷つき自信をなくしていたの
私の笑顔を慈しむように見つめて
決まって後ろから抱きしめる貴方は
どう ....
あなたは私を大事にしない
あなたは私を傷つける
あなたは私の言葉を盗み
あなたを男は可愛いという
あいつはあなたをどう思う
私はあなたを好きになれない
ずっと真似する ....
日の光で目が覚める
時計は正確な音を刻み
私はいつものようにお湯を沸かす
全てはいつもと同じ
ただ心が苦しくて
大好きな紅茶の味も
ちょっぴり苦い
連絡をすれば
笑顔で来てくれ ....
名も知らない川がありました
少女は毎日その川を見つめ
自分がいつか下流まで歩くことを夢見て
自分の部屋の南側にある小さな窓から
毎日川を見つめていました
川はいつもとうとうと流れ
美し ....
気をつけてねそういうあなた
大事だからと微笑むあなた
私の心はとても痛いの
安易な言葉が私を攻めて
お風呂に入ると傷口ちくちく
寂しくて怖いのに
やっとの思いでちょっと本音を呟いた ....
目の前にはたくさんの優しい言葉の数々
綺麗なガラスの花 可愛いぬいぐるみ
そして友達の心のこもった笑顔
髪の毛を切ってみた
少し違う自分が鏡に向かって微笑んで
違う人になれたなら
そう ....
淡水は海水と違い泳ぐと身体がどんどん
重く感じると今更にそれを実感しながら
私は一歩ずつ深みに誘われ行く
毎日毎日私はこの湖へ通い
あの人からのプレゼントを持ち物を
沈めてい ....
除夜の鐘が鳴るたび夜は更け
私の手元には読みかけの本
なにも変わらずただ
静かな世界に時だけが音を刻む
目を瞑ると蘇るのは
外の木々と爽やかな風
傍に居るのが自然だった貴方の笑顔
....
ピンセットを手に取りあなたの棘を
丁寧に一つずつ抜き取ると
小さい棘がこんなに痛みを作るなんてと
不思議がるあなたの手にはたくさんの棘
気がついているのでしょうか
私の体を抱く度に棘は刺 ....
外で真っ赤なおべべを着てね
宝物の鞠をつく
あそこに見ゆるは母上で
てんてん てんてん 微笑んで
あっちに見ゆるは父上で
てんてん てんてん 仕事して
七色ひかり 鞠は空へ
....
外に出ると鈍い光がまとわりついてきた
いつもの道を導かれるように歩くと
そこには自然に古い家が佇む
黄色と紅色に染まった蔦が揺れ、
冬に備えた小太りな雀が
私の身長よりも低い電線に
落ちそ ....
私は薄い橙と白をちりばめた花束を買い
今日も此処で貴方を想う
数年前のあの日バスから降りてきた貴方は
手にいっぱいの花束を抱え
顔いっぱいの笑みを浮かべ
驚いた私を嬉しそうに見つめた
....
私は一人、円を描き
つま先でリズムを取りながら踊る
夕暮れ時の空は頬染めて
つま先まで 染めあげて
私はは震えを押し隠し
未知の世界に挑むべく
くるりくるりと回り続ける ....
口から零れる本音と建前
あまりに多くて混ぜこぜで
戸惑い顔を見つめたときに
初めて気がつく本当の意味
ほんのり染まる静かな心
独りになりたくないからと
悲しい瞳で私を見ても
私も同じ ....
私は起き上がるとその光を見つめる
澄んだ空気と張り詰め思いつめた心は
虚空に浮かびあがるあの少し欠けた月のよう
暗い夜道を照らし出し闇のモノの存在を
影として知らしめる
そ ....
恋人は無理 貴方は私を抱いていった
好きなだけじゃ 駄目でしょ
貴方は キスをしながらいった
体からどんどん魂が流れていく
空虚が体を満たし
貴方の言葉は心を突き刺す
涙も流れず空を見上げ ....
お風呂に入った
髪の毛濡らし、体を濡らし
とぷとぷと
風呂の中に佇んだ私
貴方を愛し待ち続けどこかで
繋がる赤いものを感じたかった
会えずとも待ち続け 待ち続け
今の 私は
揺 ....
私は貴方と3ヶ月ぶりに会うことに安堵していた。
お互いの生活も知らない時々ふらっと会う仲
その貴方が家に来るのを待っていた。
あまりお互いを知らないのに家に入れたのは貴方だけで、
そんなこ ....
今日も目覚めと共に光を浴びました
手元には数冊の貴方にいただいた小説
何度も開き閉じ 気がつけば何日こうしているのでしょう
心が塞いだとしても苦しい想いが満たしても
朝は来るのです
電話 ....
太陽が消えちゃった夜
しんと静まり返った部屋
放り出された読みかけの本
無理やり履いていたブーツ
足はまめだらけ 真っ赤
ねぇ 逃げなくちゃ
貴方の香り まだ残って ....
手が悴んで 痒くなった
空は闇に包まれていて
家の光はぽっぽと見えては消える
家の前の公園は
しんと光る電灯がひとつだけ
寂しく山の形した滑り台を包む
私はぱりぱりした唇 ....
好き
縛られて 一生懸命
好き
言葉を信じて
好き
ずっとあなたを信じて
好き
やっと気がついたの
好き
なんて簡単に言える言葉
私が欲しかったのは
言葉 違う
心
....
かき抱く貴方の体
そろそろなぞる
胸の上には傷跡が
心の奥にも傷跡が
つつと舌を這わせると
貴方の心はぶるりと震え
傷はぎゅるりとなき喚く
熱い吐息が重なりて
揺れる胸元 ....
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