すべてのおすすめ
世界って、かなしいね
無理して笑った女は言った
彼女は最近、死を知ったらしい
雨が止まないね
呟いた言葉は雫に溶けていった
冷たいね、冷たいね
雨って、冷たいね
冷たいね、冷たいね
....
本当に馬鹿馬鹿しいね
1時間も歩いて
君に会いに来たなんて
お陰で足にマメが出来ちゃった
家まで帰れるかな
あーあ
本当に疲れた
もう、ずっとここにいたい
せめて少しだけ
君の声を聞かせて
午後 ....
目眩を起こし
手摺りを捜す右手
宙を荒らした左手
しゃがみこめば
目の前に広がる鏡の世界
鏡は
私をうつす
私は嘲笑っている
その異様なほどに三日月を象る口が告げる
かわいそうに。
あわれよのう ....
淡い色のアスファルト
履き慣れないローファーがなく
緩やかにのびる桜のトンネル
出口は海へと繋がる
祖母は言っていた
この町は桜が多い、と
まるで桜の中に町があるようだ、と
寝ぼ ....
雨のリズム
秒針の鼓動
一定に停まる気配もなく
ただ無機質に
「只今、午後4時39分になりました」
電子音が遠くから聞こえる
見えるはずの海のむこうは見えない
もやがかかって曖昧に直 ....
まわる まわる
くるくるまわる
世界はまわる
今日も停まることなく
くるりくるりと
目がまわる
この世界には
たくさんのことがありすぎるから
指先から奪われる熱
あなたは言った
『手を繋げば少しはあたたかくなるよ』
ひとり
駅のホームに佇む
お気に入りの音楽が
以前より深みを増した
でも
聴きたくてもきけない六曲目
聴 ....
今までのキセキが
私のキセキ
生きてるキセキが
私のキセキ
これからも
キセキを生み出す
それさえも
キセキ
拝啓
只今、午後九時をまわりました。
この頃夜の冷え込みが厳しく、受験勉強をするのにもまた一段と頭を使っています。
そちらから月は見えますか。
私の部屋は西側にあるので見えません。
あと何時間かし ....
星も月も光る夜
窓辺に置くティーカップ
ダージリンの海に浮かぶ君
香りに誘われて揺らぐ光
満たされている心
君が眠りにつくまで
小夜すがら見守っているよ
遠くで聞こえる
波と夜想曲
疲れ果てた制服
ひとり、風を切って歩く
見慣れた通学路
憂鬱のひとつ
いつもの癖
何年も前に短く切り落とした髪
触りながら嫌気を紛らわせる
首筋を
秋の風が駆け抜ける
....
ねえ
皆から離れちゃって
淋しくないの?
もし、君の上に
生命体が存在していないのなら
正真正銘の独りぼっち
ねえ
皆から離れちゃって
怖くないの?
もし、君の先に
生 ....
雨上がり
庭を覗いてみました
雨の雫で輝く葉
青いな
そう思った自分も
実のところ
充分に青かったのです
ふと
窓から外の様子を窺ってみたのです
すると
空という藍色の海に
悠々と三日月が揺らいでいたのです
そうしたら
小舟のようなお月様に乗って
夜空を旅してみたくなったのです
だ ....
月曜日、いやいや学校に登校して
火曜日、クラスの人に陰口言われ
水曜日、もう少しと言い聞かせて
木曜日、クラス内に居辛くなって
金曜日、休みだとほっとしてみて
土曜日、ちょっとだけ笑って ....
空と海の交わるところに
永遠があると信じていた
だから
大海原へと消えていく舟に
嫉妬した
―――私も連れていってよ
ずっとずっと遠くで波の音が聞こえたような気がしました
それが耳鳴りのように鳴り止まないのです
あれはいつのことだったのでしょうか
広い空の端っこに灼熱の太陽が半分だけ沈んでいます
そして海 ....
後ろの席で
あなたの背中をじっと見ていた
明日の今頃には
きっと君はここにはいない
そして
君がここに戻ってくることもない
私を残して
あなたは旅立ってしまう
いつだって
私 ....
冬だって
やがてやってくる暖かさで
春になる
悲しみだって
やがてやってくる笑顔で
幸せになる
酸性だって
やがてアルカリ性と混ざって
中和する
キャラメルだって
やが ....
いつだってそう
自分がひとりぼっちになった瞬間に
自分自身の
弱さと小ささ
このふたつを改めて実感する
骨折したら痛いよね
すっごく痛いよね
実を言うと
一度も骨折したことないからわからないんだ
骨折した骨ってさ
カルシウムが力を出し合って
前より丈夫な骨を作るんだよね
丈夫な骨はカル ....
誰にも見られたくないから
急いで家に帰った
母さんが心配そうに声をかけた
でも
無視して階段を上がって行った
ドアノブをまわした
中には私だけの世界があった
そこにあるベットに滑 ....
オリオン座は海も陸の様に歩けるというオリオンのこと
月は月の女神であり弓矢の名人であるアルテミスのこと
二人は愛し合っていた
でも
兄のアポロンがそれをよしとしなかった
アポロンの言 ....
宝石を散りばめたような闇
この世で一番大きい水溜り
そこには彼らがいることが
絶対であって
世界の暗黙の了解であった
でも
時にはその場から消えたい
と
訴えているのを
私は ....
例えば100メートル走なら
パンッてなるピストルで
例えばオーケストラの演奏なら
スッと構える指揮者で
例えば私たち人の誕生なら
オギャーッていう泣き声で
たった刹那に起こるそれで
何かがはじまる
寒々とした夜空
明々とした駅前
その中間にある一本の坂道
そこからは海の向こう側が見える
点々と輝くひかり
その所為か
頭の上にいる星達は
微かなひかりを放っている
今にでも消えて ....
あの日
君と出会ったことは
偶然じゃなくて
必然だった
出会えたことは
きっと
私と君との間に
なにかが生まれようとしたから
だから
明日を信じてみても
いいよね
押し寄せる波が私を連れ去ろうとする
どこか遠くの私の知らない世界へ
もう終わりだと知っていた
これ以上続かないとわかっていた
だからこそ
信じたくなかった
この波の音が聴こえるこの ....
気になること
地球に生きている生命の始まり
ずっと向こうまで流れる雲の味
淡々と繰り返される波の終わり
これらは
どうなっているのだろうか
私たちは知らないことが多 ....
いつの間にか
距離が出来ていたんだ
どうして今頃気付いたんだろう
こうしている間だって
一刻一刻と距離は広がっていって
いつかは
君が見えないくらいになってしまうのだろう
二人だ ....
恋月 ぴのさんの緋月 衣瑠香さんおすすめリスト
(63)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雨ときどき涙
-
緋月 衣 ...
自由詩
7*
08-6-29
告白‐海に捧ぐ‐
-
緋月 衣 ...
携帯写真+ ...
3*
08-5-18
想撮空間_「鏡の世界」
-
緋月 衣 ...
携帯写真+ ...
6*
08-4-27
桜の町
-
緋月 衣 ...
自由詩
14*
08-4-5
別れの手前_止まない音
-
緋月 衣 ...
自由詩
9*
08-3-10
眩暈
-
緋月 衣 ...
携帯写真+ ...
4*
08-1-10
いちごみるく
-
緋月 衣 ...
自由詩
3*
08-1-1
キセキ_(奇跡/軌跡)
-
緋月 衣 ...
自由詩
6*
07-12-17
拝啓
-
緋月 衣 ...
携帯写真+ ...
5*
07-11-11
想撮空間_「ノクターン」
-
緋月 衣 ...
携帯写真+ ...
7*
07-10-21
秋季登校女子物語
-
緋月 衣 ...
自由詩
6*
07-9-24
流れ星
-
緋月 衣 ...
自由詩
5*
07-8-14
想撮空間_「青二才」
-
緋月 衣 ...
携帯写真+ ...
6*
07-7-25
夜更け
-
緋月 衣 ...
自由詩
8*
07-5-2
虐められッ子_ソロモン・グランディ
-
緋月 衣 ...
自由詩
3*
07-4-12
嫉妬
-
緋月 衣 ...
携帯写真+ ...
8*
07-4-1
予感
-
緋月 衣 ...
自由詩
5*
07-3-28
さよならのかわり
-
緋月 衣 ...
自由詩
7*
07-3-9
キャラメルティー
-
緋月 衣 ...
自由詩
14*
07-3-1
新・枕草子_「いつだって」
-
緋月 衣 ...
自由詩
5*
07-2-25
カルシウム
-
緋月 衣 ...
自由詩
5*
07-2-17
春待ち
-
緋月 衣 ...
自由詩
10*
07-2-5
オリオン座と月
-
緋月 衣 ...
自由詩
4*
07-1-29
眠ル三日月_泳グ魚
-
緋月 衣 ...
自由詩
7*
07-1-13
はじまり
-
緋月 衣 ...
携帯写真+ ...
13*
07-1-1
あかき月
-
緋月 衣 ...
自由詩
5*
06-12-25
信じてみても
-
緋月 衣 ...
自由詩
4*
06-12-20
夜明けの前に。
-
緋月 衣 ...
自由詩
7*
06-12-16
新・枕草子_「気になること」
-
緋月 衣 ...
自由詩
9*
06-12-13
ずっと一緒だったのに
-
緋月 衣 ...
自由詩
3*
06-12-9
1
2
3
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する